テント・Tasmanian Tigerトンネルテント

メーカーTasmanian Tiger
商品名不明。非自立式トンネルテント
価格(購入時)13,000円
重量1.2㎏

ドイツのアウトドアメーカー・Tasmanian Tiger社の非自立式トンネルテント。(商品名不明)
それまで使用していたmont-bellのムーンライトの破損を受け、ドイツで友人から中古品として100ユーロ(約13,000円)で購入した。

Tasmanian Tigerは以前、ドイツ軍が各装備品を採用していたブランドとのことで、ホームページを見ても多くのミリタリーグッズを取り扱っている。(Tasmanian Tigerのホームページ
このテントも、ドイツ軍からの払い下げ、というわけである。

このテントはインナーテントとフライシートの二重構造。
ポールは2本で、前後の端にアーチ状に差し込んだ後、ペグダウンをして前後に張り出すことでテントが立ち上がる仕組みになっている。
インナーテントはオールメッシュ。

なお、現在はTasmanian Tigerはテントの製造をしていない。ドイツ軍も採用を止めており、現在はCARINTHIAというブランドを採用している。
サイズや構造はTasmanian TigerからCARINTHIAのトンネルテントにそのまま引き継いでいるらしい。
ただし、CARINTHIAのトンネルテントはフライシートがGORETEXだが、Tasmanian TigerはGORETEXではない。
(CARINTHIAのホームページ

 

まずはメリットから。

・通気性が抜群。
オールメッシュのため、通気性が非常に高い。というよりも吹き抜け。
自論だが、世界一周をするならばオールメッシュテントが最適解だと思う。
というのも、テント内部が寒い分には寝袋や衣服で温度調整できるが、テント内部が暑いというのは、調整できない。
メッシュ生地部分が小さい、もしくは全くないテントは、熱帯地域では蒸し風呂の様になって寝れたもんじゃない。
雪山に登るとかであれば話は別だろうが、ノルウェーで気温3℃の中で寝た分には、寝袋を被っていれば別段寒いとは思わなかった。

・フライシートが迷彩柄。
これは地味にかなりポイントが高い。
ヨーロッパは物価が高いため、必然野宿とならざるを得なかったのだが、公園や民家が近くにある森林でテントを設営する時に、この迷彩柄は真価を発揮した。
蛍光色や原色で目立つ色のフライシートのテントだと、日が落ちて暗くならない内は目立ってしまうため、上記の条件下で明るい内は、心情的に設営したくない。
その点、迷彩柄だと時間はあまり気にせずに設営することができる。

・重量が軽い。
非自立式テントはポールの本数が少なくて済むため、重量が軽い。
mont-bellのムーンライトⅡ型が3キロ弱なのに比べ、この非自立式テントは驚異の1.3キロ。
ただし、長く自転車旅行をしているとわかるが、装備の重量差というのはそこまで走行に左右されないため、メリットとしては小さい。
それよりも、容量差の方が、パッキングにおいて格差が出てくるため、重要になってくる。

次にデメリット。

・非自立式。
このテントを真っ向から否定してしまう事になってしまうが、やはり自転車旅行において、非自立式は大きなデメリットになる。
ペグダウンしないと設置できないため、野宿前提で走行していると、設営場所が見つからない場合、ずっと走り続けなければならない。これは結構なストレスになる。
一応、非自立式テントでも、このようにロープを張って石に咬ませたり、樹に括り付けたりすることでペグダウン無しでも設置することは可能。

 

 

 

 

 

 

・オールメッシュゆえに雨が浸水しやすい。
このテントはインナーテントとフライシートを一体化することができないため、風が横から吹けばフライが捲れあがって雨が容易に中に入ってくる。
オールメッシュの場合は、フライとインナーが一体化できるか、フライシートは十分な耐水性を持っているかをチェックしておいた方がいい。

・ポールが折れやすい。
このテントは、テントの前後でポールを1本ずつ使用し、それぞれ半円状にポールを立てて設置する仕組み。
そのため、ポールにテンションが高く掛かるため、最終的には負荷に耐えられず折れてしまった。
これはこのテントだけでなく、半円状にポールを立てるテントなら、遅かれ早かれ折れると思う。

 

以上を踏まえ、私は自転車旅行で今後、非自立式テントを選ぶことはないと思う。
自立式テントで、オールメッシュで、迷彩柄のテントも探せばあるだろうし。