丘の上の教会へ

Stepantsminda~Tbilisi
11/7 (1092days)

まだ日の昇らない内に起床し、8時に昨日のリベンジ、丘の上の教会までトレッキングを開始。

ステパンツミンダは四方を山で囲まれている関係上、陽の高い昼の時間帯しか、町に陽が当たらない。
8時になってもまだ町は薄暗いが、寒さはない。

ステパンツミンダの町を抜けると、いよいよトレッキングルートが始まる。
道は人間一人が通るのが精一杯の狭さで、一部は完全に凍りついていて滑る。ちょっと気を緩めれば、谷に落ちかねない。

歩を進めていくと、視界が開けた正面にカズベキ山が現れた。
カズベキ山の標高は5,047メートル。なんとなく、エクアドル最高峰のチンボラソに似ている気がする。

カズベキ山が見えてからは決まったトレッキングコースはなくなり、野原の上を歩いて教会を目指していく。

10時前に、丘の頂上の教会に到着。
人気の観光地だが、今朝は我々が最初の観光客らしく、まだ誰もいない。

重たい鉄の扉を開き、教会の中へ入る。
境界には窓がなく、電気も通されていない。いくつか灯る蝋燭のみが内部を照らしていて、その暗さに目が慣れるのに随分と時間が掛かる。
この教会も、内部は写真撮影が禁止されている。神聖な場所として扱われているのだろう。実際、華美な宗教画も祭壇もない質素な教会だが、厳かな雰囲気が漂っている。

展望台からは、ステパンツミンダの町が見渡すことができる。こうして見ると、随分と高く登ったと錯覚してしまうが、実際は300メートルくらいしか登ってないはずだ。町の背後の山々の存在感が強く、もっと高くにいる気がしてくるのだ。

1時間ほどのんびりと展望台で過ごした後に、下山する。
他の観光客が車でどんどん教会にやってき始めたので、早朝に出発したのはグッドタイミングだった。
今朝は薄暗かったステパンツミンダが、下山する頃には町に満遍なく陽が当たり、明るい雰囲気になっている。

また佐藤さんのバイクに乗っけてもらい、昨日の落ち込んだ気分とは打って変わってホクホク気分で、トビリシへと帰ったのだった。

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