トビリシの市街地観光

Tbilisi
11/1~11/5 (1086~1090days)

前回、トビリシの蚤の市を紹介した。
個人的には、トビリシの観光は蚤の市が一番の見所なのだけれど、もちろんそれ以外にもいくつかある。

宿泊しているコンフォートプラスホステルから、地下鉄に乗って中心部へ。

トビリシでは、ストリートのそこかしこで本や絵画を並べた露天商がいる。
大抵親父が店番をしているのだが、全く客引きなどせず、商売っ気が一切ない。
親父たちは商品の本を夢中になって読んでいる。首都とは思えないのんびりした雰囲気だ。

トビリシの中心部から丘の上までロープウェイが通されている。
丘はトビリシでも人気の観光地らしく、ロープウェイ乗り場は多くの観光客が列を作っている。
丘までは5分くらいの空の旅。丘からはトビリシ市街地が一望できる。

丘の上でも、トビリシの人々はのんびりと過ごしている。
バックギャモンに興じたり、パフォーマンスでギターを弾いたり…

さて、トビリシに到着する前から楽しみにしていたのが、ジョージアのワインだ。
ジョージアはワイン発祥の国として知られ、特にトビリシでは市街地のあちこちにワイナリーが存在している。
ジョージアは物価が安く、そんな特別なワインがボトル一本3ドルくらいから購入できる…という噂を中央アジアで聞かされていたのだ。楽しみにならないわけがない。

ビルの一階はレジや受付になっており、そこから階段を地下に降りるとそこがワイナリーになっている。丁寧に規則正しく置かれたワインを見て、どれを買えば良いのか分からずにキョロキョロしてしまう。

しかしそこはやはりワイン発祥の地。
優しいソムリエが、丁寧に英語で説明してくれる。そして、惜しげもなく試飲させてくれる。
ワインの元々の製法は、横倒しにした大きな樹をくり抜いて、そこに葡萄を入れ、大人数で踏み潰した後に発酵させていたのだとか。
この製法はその後ヨーロッパなどにも伝わったのだが、今ではほとんど廃れてしまったという。
ジョージアでは、いくつかのワイナリーはこの製法を維持しており、伝統的なジョージアワインとして販売しているそうだ。

このワイナリーでも伝統的な製法で作られたジョージアワインがあったので、私はそれを購入した。少し高いが、それでもボトル一本10ドルもせず、美味しいワインを飲めるのだから安いものだ。

滞在中にいくつかワインを飲んだが、私は白ワインが気に入ってよく飲んでいた。
ジョージアの白ワインはすっきりしていて、とても飲みやすい。

鶏が先か、卵が先か…という話になるが、ワインに合わせた料理が発展したのか、料理に合うようにワインが作られたのか、とにかくこの両者のタッグは強力である。

鶏肉をニンニクで煮込んだシュクメルリ、豚肉とジャガイモを炒めたオジャクリ、パンの真ん中に半熟卵とバターをのせたシュクメルリ…
どれも味が濃くて、それがワインに良く合う。

ジョージア料理は一人で食べるとしんどいけれど、誰かと連れ立ってシェアして食べるのが良い。
私の場合は同宿の人達と、それぞれ違うものを注文してシェアをしていた。
味も美味しいし、それを突きながらワインを飲んでガハガハ笑いながら食べるジョージア料理は最高だ。

毎食ジョージア料理でも良いんだけれど、せっかくホステルにキッチンがあるので、晩ご飯は自炊して、食べたい物を作ることに。
大抵はスーパーマーケットで食材を揃えることができるけれど、ちょっと込み入ったものは市場に行けば良い。
近代的な首都のトビリシだけれど、地下鉄でちょっと行けばローカルな市場がある。

食材を買い終わった後は、ホステルへ…おっとビールも忘れずに。
スーパーマーケットにはビールサーバーのコーナーがあり、ここではペットボトルに生ビールを入れて売ってくれるのだ。
大きいもので2.5リットルのペットボトルがあり、それを毎晩買って帰る。
晩はそれをみんなでシェアして飲むのだけれど、みんながビールを買ってくるので、毎晩机には2.5リットルのビールが4、5本も並ぶ。

自作ポン酢と白菜鍋、スパイスカレー、じっくり煮込んだ鶏ガララーメン、豚の角煮、豚カツ、肉じゃが…
ジョージア料理も美味しいが、我が国日本料理だって負けちゃいない。
同宿者の人達と、それぞれお互い料理を振る舞い合って、美味しいねと言いながら食べる。

食べ終わった後は、ビールやワインが机の上にズラっと並べられるのだけれど、4。5本合ったビールは一夜になると空っぽになるのだから恐れ入る。
私は普段酒を飲まない分、ジョージアでは一年分以上の酒を飲んだと思う。

やっぱり、ワイワイ言いながら食べる食事は美味しいのだ。

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