ブハラに到着〜Bukharaまで

Samarkand~Bukhara
9/28~9/29 (1052~1053days)

9/28
私は色の中で、最も青色が好きだ。
自分で服を買い出す様になった学生時代から、選ぶ服はほとんど青色。
偶に赤系の色に浮気したりするが、結局青色に戻ってくる。

コーラはペプシ、缶コーヒーはジョージアエメマン、駄菓子は爪楊枝でつつく桜餅ソーダー味。
とにかく青が好きだ。

世界一周するにあたってオーダー自転車を作る時も、当然の如く青色に塗装する事をお願いした。

サマルカンド・ブルーはそんな青好きの私の心をギュッと掴んで止まず、あらかた観光し終わった後も、用もないのに居ついてしまった。

結局4泊した末に、ようやくサマルカンドを後にする。
フルパッキングの自転車と共にレギスタン広場で記念撮影をしたかったのだが、自転車で入っていいのか分からない。
ちょうど警察官が数人いたので、「自転車を入れて写真撮っていい?」と聞くと、’ノープロブレム!日本人か!いい旅を!’と言ってくれた。

ちょうど同じ様にレギスタン広場で撮影している、フランスから中国を目指しているフランス人の女性自転車旅行者と出会った。
カップルで自転車旅行する女性は珍しくないが、女性ソロというのは非常に珍しい。

そしてこの時期に、西から東へ進むサイクリストがサマルカンドにいるのも珍しい。
というのも、彼女はここからパミールを越えなければならないのだが、そのパミールは9月下旬には雪が積もり始め、遊牧民もユルトを畳んで村へ帰ってしまう。
彼女も積雪については心配の様で、しかしそれでいて ‘まぁ何とかなるわよね’ と前向き。
自転車旅行をする女性というのは、精神的にとてもタフだ。

‘もし進行方向が同じならあなたと一緒に走りたいのに!’という、リップサービスであろう言葉にデレデレ楽しく話し込み、ようやく出発。

サマルカンドはドゥシャンベよりもよっぽど都会で、交通量も多い。

20キロほど走ってようやく都市圏を離れた後は、ひたすらに農地が続く。
綿の花畑と思われるのが、ずーーーーーっと続く。

起伏が多く向かい風、そして退屈な風景。
写真を撮るために立ち止まることもなく、ただひたすらペダルを回し続ける。

困ったことに、全く町が途切れない。
日が暮れてきても、野宿場所が一向に見つからない。
日没を迎えても、一向に見つからない。

これは人に見つからない様に野宿するのは無理だと判断し、カフェに入ってテントを張らせてもらえないかお願いする。

許可を得た後は、カフェでウォッカを飲んでいた地元民が同席に誘ってくれた。
注文した鶏肉のグリルと、彼等が分けてくれるウォッカを飲み食いした後に会計をしたら、50,000スム(570円)とべらぼうに高かった。
こいつら酒代を私に押し付けたな。

9/29
実は昨日の朝から体調が悪く、喉が痛くて鼻水が出るという、完全に風邪っぴき状態。
更に昨日は向かい風の中120キロ以上走ったこともあり、体調不良と疲労が重なったのか、今朝寝ションベンをかますという悲劇。
今はエアマットが壊れていて銀マットだし、昨晩はシーツだけで寝ていたのが不幸中の幸いか…

自炊する気にもならずパンだけを頬張り出発。

この日も向かい風と、退屈な風景の中をただ走るのみ。
撮った写真はこの二枚のみ、143キロ走ってブハラ到着。

ブハラもサマルカンド同様、オアシス都市として大いに栄え、旧市街地は世界遺産に登録されている。
明日から数日間、ブハラを観光する予定だ。

その前に、サマルカンドで買ったスパイスでカレーを自炊。
これが思った以上に美味しくできて、日本のカレーにかなり近いものを作れた。
今後、キャンプでも大活躍してくれそうだ。

(走行ルート:Samarkand→Samarkand西125km→Bukhara)

コメント

  1. 女性の一人旅って、本当に強い人が多いですよねぇ~!ブログ、楽しく読ませていただいてます!

    1. いつもありがとうございます。
      本当、女性サイクリストはちょっとこっちが引いてしまうくらい強いですね😅

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