スピティバレーの奥地へ〜Spilloまで

Recong Peo~Spillo
6/11 (943days)

5時半に起床し、この3年間でお決まりとなった朝食のインスタントラーメンと白米を食べる。
ここ二日間にわたって体調不良が続いていたが、今朝も体が怠い。

出発するか停滞するか迷ったのだが、せっかく許可書を取ったのに「はいじゃあもう一泊」というのは興が削がれる。
ということで、怠い体に鞭を打って7時半に出発。

Recong Peoへ来た時に通った道を下り、分岐に戻ってメイン道路に合流する。
しばらくはほとんど平坦な道が続き、走行状況で言うと楽勝のはずなのだが、だからこそ「あ、今回の体調不良は相当重症だな」という事に気付いた。

楽勝のはずの平坦道なのに、腰に全く力が入らずペダルを踏み込むことができない。
腰に小錦でも乗ってるのか?と感じる程、痛みとも痺れとも取れない、重たい感覚が腰にある。

さらに悪い事に、未舗装路の割合が増え始め、ガタンガタンという衝撃が腰に響き、怠さに拍車を掛ける。

20キロ走った所でインド軍のチェックポイントが現れた。
許可書を見せるだけで、特に荷物のチェックがあるわけでもなくすんなりと通過。

チェックポイント以降は上りが増え始め、そして前方には鋭く切り立った雪山が見え始めた。

そして文化圏にも明らかに変化が現れ始めた。
タルチョと呼ばれる、チベット仏教の経文が書かれた仏旗が橋にかかっていたり、仏門が現れたりと、チベット文化を感じさせる物が増えてきた。

13時半、Spilloという集落に到着。
大きなマニ車が出迎えてくれる。
マニ車は回転するようになっており、一周させると経文を唱えたのと同じ効果を得ることができると言われている。

Spilloに着いた時点でこの日40キロも走っていないのだが、今の体調だと上り坂を走るなんてできない。
700ルピーの宿に投宿し、体を休める事に。

ベッドでストレッチをし、腰をほぐす。
腰に加えて腸も弱っているのか下痢気味なので、この日は一日断食することにし、カロリー摂取はジュースだけで済ませる事に。

スピティバレーの許可書には有効期限があり、区域滞在可能日数は2週間以内となっている。
2週間もあれば余裕で走り切ることができるのだが、体調不良で停滞するとなれば話は別だ。

まさかこんな所で体調不良を催すとは…

(走行ルート:Recong Peo→Spillo)

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