あちこち痛い〜Besisaharまで

Pokhala~Besisahar
5/7 (899days)
さて、この日は遂に夢にまで見たアンナプルナサーキットを目指して出発。
荷物は最小限に抑え、40リットルのバックパックを背負って空身の自転車というスタイル。
というのも、アンナプルナサーキットは基本的にはトレッキングコースであり、段差や急傾斜が頻繁にあると予想される。
そんな所をサイドバッグを着けて走れば、衝撃でバッグのフックが吹っ飛ぶのが容易に想像できる。
自転車へのダメージも、かなりあるだろうということで、体にはキツイけどバックパックスタイルを採ることにした。
極力重量を減らすためにキャリア(荷台)も外していく徹底ぶり。
ポカラから70キロ、Damauliまでは来た道を戻ることになる。
そこから分岐する道を北上し、この日はサーキットの入り口となるベジサハールという町を目指す。
なお、出発して早々にマイナスドライバーが付いたマルチツール、チューブを忘れてきた事に気付く。
これではブレーキシューの交換ができないし、チューブが裂けたりしたら対応できない。
やれやれ、軽量化に夢中で肝心なものを忘れるとは…
何もトラブルが無いことを祈るしかないか。
70キロ走り、Damauliに到着。
ここからはまだ知らない道になる。
交通量はガクッと落ち、静かに走ることができる。
全面舗装路で道路状況は良いのだが、ずっと登りが続く。
そして慣れないバックパックスタイル。
自転車旅行をしたことない人と話すと、大体の人は「重たい荷物を積んで毎日大変ですね」ということを言ってくれる。
実際は、荷物の重量を負担しているのは自転車であって、私自身は何も背負っていない。
平坦な道であれば、一漕ぎすれば慣性で自転車はある程度勝手に進んでいくのであり、本来自転車は非常に楽な乗り物なのだ。
それが、バックパックスタイルだと、荷物の重さは全て私にのし掛かってくる。
その状態で登りともなると、その負担はさらに増える。
とにかく腰が痛くて仕方がない。
この時点では、サイドバッグで来なかったことをかなり後悔していた。
ただ、カトマンズからポカラの国道と違い、トラックや車からクラックションを鳴らされる事がなく、静かに進んでいく事ができるのはとても嬉しい。
風景も、素朴な風景が広がっている。
道中、棚田をよく見かける。
山間部の、土地の有効活用術なのだろう。
ベトナムでも棚田はよく見かけたが、ここではそれ以上に広範囲に広がっている。
かなりの疲労感を覚えながら、17時過ぎにベジサハールに到着。
宿は500ルピーとかなり安いのだが、ダルバートは250ルピーと山小屋価格。
宿は普通のホテルだし、ベジサハール自体はまだまだ下界の標高で普通の町なのだが…
これから食事の価格はもっと上がっていくとなると、胃が痛くなるな。
(走行ルート:Pohkala→Besisahar)