ポカラに到着〜Pohkalaまで

Damauli~Pokhala
5/5~5/6 (897~898days)
5/5
前日の強烈な直射日光と、終盤の登り坂で随分疲れが溜まっていたのか少し寝坊気味のこの日。
それでも7時半起床なのだから、起床時間だけ見れば自転車旅行者だってただのダラけた放浪者ではないのだぞ!とここで主張しておきたい。
まぁ、起床してからは良い運動して大食いして、早い時間に眠るという、ただただ遊ぶだけの人間なんですけどね。
この日到着する予定のポカラは標高1,400メートル。
Damauliからはおよそ700メートルアップになるため、結構きつい道中になることが予想される。
途中、イギリス出身のサイクリストと邂逅。
私も朝目覚めた時、「おはよう。コーヒーはどう?」とか言ってくれる人がほしいぞチクショウ。
出発から20キロ走り、正午ということで昼休憩。
正午時点で20キロしか走れないなんて、ペースが悪いどころの騒ぎじゃない。
というのも、国道とは思えないくらいガレている場所があったりして、とてもペースを上げて走るなんてできない環境だったわけで。
それでも流石にネパール一大リゾート地・ポカラに向かう国道だけある。
なんと、車道外側線が現れたではないか!
仮にも国道、そして恐らくは税金が投入されたのであろうから、仕事っぷりはもう少しどうにかならなかったのか。
もしくは、車道外側線を引いているときに神の使いたる牛が闊歩しており、避けざるを得なくなってあのガタガタの白線になったのかもしらん。
ぱっと見はほとんどフラットに見えるのに、スピードメーターを見ると時速10キロにも満たない速度で進んでいる。
個人的には、キツイ斜度と短距離で一気に標高1,000メートルをあげる峠よりも、ジワーッと延々長い登りが続く道の方が、身体的にも精神的にも厳しい。
なんとか15時、50キロを走ってポカラに到着。
走っている最中から暗雲が立ち込め、間違いなく嵐になるな…という空模様になっていたため、なんとか間に合ったか。
下調べしていた日本人宿、シャンティゲストハウスに投宿。
荷物を運び入れた途端にバケツをひっくり返したような雨になったため、本当にタイミングがよかった。
ポカラにはカトマンズ程の店舗数はないが、日本食屋が何軒かある。
恐らく、これから中央アジアに入っていく関係上、このポカラが日本食を食べる最後のチャンスだろう。
ということで、レストラン青空で鳥唐揚げを注文。
これでアンナプルナサーキット完遂に向けて、体に喝を入れる。
5/6
本来はポカラに荷物を置いた翌日には出発する予定だったのだが、思ったよりもポカラまでの道中で疲れが溜まったため、一日を休養日に充てることに。
ポカラはアンナプルナトレッキングの起点となる街で、トレッキング用品を扱う店がメイン通りに並んでいる。
EBCトレッキングのためにカトマンズで必要なものは全て買ったため、特に買い足すものはない。
…そのつもりだったのだが、KEENのサンダルを見つけ、ついつい購入。
B級品なのか偽物なのか、正規なら一万円するはずなのが、2,200円程。
重要なのは、本物かどうかじゃなくて、KEENサンダルの形状。
自転車を漕いでいる時、十分な通気性を保持しつつ、しっかりと足に固定されるKEENサンダルは自転車旅行で履く物としては最適。
後、自転車を漕いでいない時も気軽に履いて街を歩けるし、もし仮に暴漢に襲われて全力で逃げないと行けない時も、それなりに走ることができるのもポイント高い。
タイのバンコクで飛行機に乗ったとき、10年間履いた先代KEENサンダルを捨てていたため、ここで手に入ったのは嬉しい。
最後の準備に、アンナプルナサーキットの地図をゲット。
紙の地図には、スマートフォンの地図が決して持ち得ないロマンがある。
地図を開くと、視界いっぱいにこれから自分が向かう土地が広がる。
広域の地図を上から眺める様は、まるで自分が鳥になって上空を滑空している気分になる。
この時もやはり、これから始まるアンナプルナサーキット走行を想像し、一人興奮してきた。
ずっと楽しみにしてきたアンナプルナサーキットが、いよいよ明日から始まる。
(走行ルート:Damauli→Pokhala)