蛇が護る橋〜Siem Reapまで

Kampong Kdei~Siem Reap
3/26 (857days)
宿にダニがいたのか、寝付きが悪く、起きた時も体が熱を帯びて火照っている。
蚊だと蚊取り線香を炊けば解決できるのだが、ダニの場合は対処の仕様がないうえに、ベッドに横たわって眠りに入ってから判明するので、今更部屋を変えてくれ…とも言いづらい。
ここKampong Kdeiには、スピアン・プラプトスと呼ばれる石造りの橋が架かっている。
クメール語で「方角を告げる橋」の意味で、この橋が架かる街道は「王の道」とされているらしい。
(Wikipedia「スピアン・プラプトス」参照)
橋はパッと見ても分かる程に歴史的な物であり、そして石を積んだだけの本当にシンプルな作り。
橋の欄干には蛇神ナーガの石像があり、橋を渡る人に睨みを利かせているかのようだ。
なお、13世紀頃の建造物と歴史的な価値があるであろうこの橋、今なお現役で使われており、普通に渡ることができる。
もちろん通行料の様なものもなく、保護作業がされているのかは不明。
朝からささやかな観光をした後は、いつも通り退屈なカンボジア国道をひた走る。
カンボジアは選挙期間中なのか、それっぽい看板をよく見かける。
シェムリアップが近づくにつれ、少しだけ緑が増えてきたように思う。
シェムリアップに入ってしまうと物価が上がると見越し、市街に入る直前に昼休憩。
豚の煮込みが出てきたのだけど、豚が飼育されているの見たことないんだけどな。
カンボジアでは牛と鶏しか見かけない。
で、昼休憩を取ったレストランの目の前にあるゲートを潜ってシェムリアップIn。
さすがにカンボジア最大かつ世界でも有数の人気観光地・アンコールワットを擁する都市だけあって、TOYOTAやらマクドナルドやら大企業の正規ディーラーやレストランがそこら中にある。
大手自転車メーカーのGIANT直営店があるのにはびっくりした。
まさかカンボジアでちゃんとした自転車屋があるとは。
なお品揃えは全然良くなかった。
まぁ、カンボジアでスポーツ車の需要があるとは思えないし、仕方ないよね。
事前に調べていた日本人宿に投宿。
かなり多くの人が宿泊していて、卒業旅行シーズンで大学生が多いのかな?と思ったのだが、ほとんどが社会人だった。
といっても私は年齢的に最年長くらいなのであり、こういうバックパッカー宿にくると「もう私もそんな年齢か…」と、自分が置いたことを認識させられる。
目当てはカンボジア名物、昆虫食。
「昨日食べてきましたよ」という同宿の人の話を聞き、これは是非ともチャレンジしないと!と意気込んでいたのだが、網に乗るクモやサソリを見ると、全くそんな気持ちは失せてしまった。
やっぱり食において、視覚的な美しさというのは重要だと思うんだ。
後は適当に土産屋を冷やかして宿へと帰った。
数日間はシェムリアップに滞在し、アンコールワットその他観光地を回る予定だ。
(走行ルート:Kampong Kdei→Siem Reap)