ホーチミンシティに到着〜Ho Chi Minまで

Dau Giay~Ho Chi Min
3/18~3/20 (849~851days)

この日はいよいよベトナム最大の都市・ホーチミンシティへ到着予定。
自転車旅行者にとって、大都市へ突入すること程ストレスが溜まることはない。

というのも、交通量は多いわ人は多いわで、事故や事件に巻き込まれる確率が高くなるためだ。
1回目のベトナム入国の際は旧正月とかち合ったため、首都・ハノイであっても交通量が少なくて助かったのだが、今回は果たして。

流石に大都市とあって車線は多く、自転車専用レーンまであったりする。
ただしこの自転車レーンにも侵入してくるアホな車や原付も多く、交通マナーは悪くなったように思う。

交通量も多くて鬱陶しいので、早々にサトウキビジュース屋台で休憩することに。
ちなみに私は海外において、レストランへ入る時に基準にしていることがある。
それは、程よく客で混雑している、ということである。

混雑している店は、確かに食事が提供されるまでに時間が掛かるリスクはあるが、それだけ味に定評があって地元民が集まっているはずであり、実際味に関してハズレたことはない。
逆に、昼食時や夕食時の掻き入れ時に、客がほとんどいない店というのは、地元民にすら見放されているレベル…ということだ。

それがこのサトウキビジュースにも当てはまるかは分からないが、私は「サトウキビの絞りかすが多い屋台」を基準に選んでいる。
そして実際、今のところ味に関して外れたことはない。

まぁ、ただ絞るだけだからハズレる要素があるかは分からんけど。

中心部に近付くにつれ、増える原付。
いや、増えるどころではなく、道路上に溢れ返らんばかりの原付の数である。
ふと後ろを振り返って見える光景は、まるで原付の津波がこちらに押し寄せてくるかのようだ。

そんな大都会ホーチミンにあって、象がトラックに載せられて運搬されているのには驚いた。
これまでラオスやタイといった、象に乗れることで有名な観光地を巡ってきた割には一回も象を見てこなかったため、まさかベトナムで見られるとは。

日本の動物園では何度も見てきたことはあるが、改めて近くで見てみるとその大きさには驚かされ、またこんなにも大きな生き物が動いているという事には感動すら覚える。

中心部に入り、目を付けていた日本人宿を目指したのだが、オフラインマップを使っても見つからない。
事前情報では、露天風呂に入れるということで是非とも訪れたいと思っていたのだが…

結局30分程探しても見つからず、もう一つの日本人宿・うさぎやゲストハウスへ。
ちょっと値段は高いけれど親切なオーナーさんと、今まで泊まった日本人宿の中では群を抜いて清潔で設備も良く、ついつい3泊もすることに。

その3泊間の間、観光らしい観光といえば、ベトナム戦争歴史博物館に行ったくらい。
この博物館では、ベトナム戦争で受けたベトナム側の被害状況を、主に写真を展示することで示している。

興味深いのは、戦勝国側であるベトナムが作ったとは言えないほど、悲壮感が漂っていることである。
犠牲になったベトナム国民や国外ジャーナリストの死体、枯葉剤の影響で消失した森林や奇形を伴って生まれた子供の写真…

カメラを持って行ったが、撮影するのも憚られる雰囲気で、圧倒される思いだった。

3泊の間、うさぎやゲストハウスからほとんど出ず、ひたすら自分の食べたい自炊するか、漫画を読むことばかりしていた。

クリームパスタ

無水カレー

パンケーキ

プリン

久しぶりに自炊を堪能した。
小さなガソリンバーナーで料理をする自転車旅行者にとって、こうしてキッチンで少し凝った料理を作れることが、もしかしたら1番のリフレッシュになるかもしれない。

ホーチミンを抜ければ、カンボジアはもう目と鼻の先だ。

(走行ルート:Dau Giay→Ho Chi Min)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です