宮廷料理を食べにいこう〜Hueまで

Quang Tri~Hue
3/5 (836days)

ベトナム第2章二日目。
この日は二日目にして、早くもベトナムを代表する観光地・Hue(フエ)に到着予定だ。
フエは、19世紀から20世紀にかけてベトナムに存在していた阮朝の首都であり、現在もその王宮が街の中に残されている。
王宮は世界遺産に登録されており、それを目当てに多くの観光客がフエを訪れている。

ただ、私はどちらかというと世界遺産である王宮そのものよりも、フエで食べられるという「宮廷料理」の方に興味がある。

かつて皇族であった一族が、阮朝消滅と共にレストランを始め、城下で宮廷料理をふるまったのがきっかけで、フエの一般層に宮廷料理が家庭料理として広まった…と、一時帰国中に何かの本で読んだと記憶している。

私の中で旅行の優先順位は大雑把に、①雄大な自然風景 ②美味い飯 ③人工建造物 という感じになっている。
人工建造物はその歴史や価値を知らないと、ただ見るだけで「ふ〜ん」としか思えない危険がある。
その点、飯は不勉強でも味は分かるし満腹になるし、旅行をする上では非常に接しやすい体験項目なのである。

そんな訳で、線路沿いにフエを目指して走って行く。

前回の記事で述べたように、昨晩一泊したQuang Triはベトナム戦争において最大の戦死者を出した地域である。
その関係か、道端には多くの墓や慰霊塔の様なものが見られる。

しばらく走り、朝食にブンを食べる。
相場は大体30,000ドンくらいであり、日本円で150円程。

ベトナムでは不思議なことに、白米単体で頼むよりも、加工品である米粉料理のブンやフォーの方が安い。
白米単体だと、レストランでは40,000ドンくらい取られたと、今執筆中の段階で記憶している。

これは未だに私の中で解かれていない疑問であり、何で一手間掛けた加工品の方が、ただ炊くだけの白米より高いの?と思わざるを得ない。

これだけ広大な水田を擁し、腐る程米が取れるであろう国なのに、不思議なことだ。

フエに近付いて、前方の路肩に何か並べられているのが目に入ってきた。

線香だ。
そういえば、フエは線香の名産地としても知られていると、これも一時帰国中に本で見た記憶がある。
線香の生産過程は知らないけれど、こうして天日干しして仕上げるのだろうか。

それにしたって、名産品が路肩でこうして無造作に並べられているなんて、日本では考えられない光景だよなぁ。

フエまではそこまで距離が離れていなかったため、午前中のうちに到着。
王宮跡の敷地は思ったよりも広大で、これは翌日の観光が結構時間がかかりそうだ。

フエには日本人宿があり、そこに投宿。
休息と観光を兼ねて2泊することに。

宮廷料理を安く食べられるレストランを教えてもらい、荷物を置いて自転車で昼ごはんを食べに行くことに。

レストランに行くと、宮廷料理のコースがあり、160,000ドン(約800円)。
めちゃくちゃ高い訳じゃないし、迷うことなく注文。

すると、結構な量の料理が出てきた。
確かにこれまでのベトナムでは見たことのない料理達だ。

日本でもお馴染みの揚げ春巻きに、

生春巻き

これも春巻きの一種。
薄いライスペーパーで、つくねの様な肉と野菜を包んで食べる。

料理名はわからないけど、凄い食いづらかった。
生地はパリッとしており、ピザの様なものだろうか。

これは小皿に乗せて蒸された料理の様で、ゼラチンの様にプルンとなった部分ごとスプーンで掬い、一口で食べる。
醤油ベースのタレがよく合い、これは美味しい。

日本を離れて旅行をしてみると、こういうタレやソースで、ある程度その国の食文化のレベルが図れる。
アメリカなんかは、マヨネーズやケチャップ、BBQソースなんかの大味なものしか存在しない。

ベトナムのこのタレの旨味は、さすがにそういった淡白な食文化の国よりも、数段上の食文化であることを感じさせてくれる。

いやぁ、思ったよりも腹一杯になったし、美味かった。

今回行った店は大衆向けのレストランであり、味も質も大衆向け…という感じだったが、貧乏旅行者である私には十分満足できるものだった。

で、晩ご飯はキッチンを借りて、久しぶりに自炊。
手持ちのカレーパウチを使用して、カレーを作る。
野菜をガンガン入れ、ガンガン煮込むカレーの美味いこと。

やっぱり料理はカレーやね。

(走行ルート:Quang Tri→Hue)

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