さすが一国の首都〜Vientianeまで

Hinheup~Vientiane
2/24

Hinheupでは賓館(ピングァン)という、中国語でホテルを表す安宿に泊まった。
経営は家族経営で、顔を見るに中華系の人たちであろうと思われる。

ラオスでは中国企業が進出し、インフラ整備と工事がそこら中で行われている…とは既に過去の記事で紹介したが、こうした中華系の宿や酒店(中国語でレストラン)もビジネスチャンスとばかりに進出してきている。

ただ、ここの賓館はご飯がイマイチ。
昨晩に食べた炒飯もイマイチだったし、ラオス飯が上手いから余計にそう感じる。

本場中国でもそうだったけど、中国人の作る麺料理は正直あまり美味しくない。
中国人は、米の炊き方と炒め物なんかの腕はピカイチなんだけどな。

どうやら中国企業は高速鉄道を建設中らしく、ジャングルを大幅に切り開いて基礎部分を造っている最中だ。

鉄道ができるのはラオス人にとっても悪くない話だとは思うのだが、道路のすぐ脇に建設中の高架があったりして、風景を見るのに著しく障害になっていたりする。

素朴なラオスの風景を楽しめるのは、この先数年が最後になるかもしれない。

この日は昨日とは打って変わり、路面状態が非常に良くて快適な走行。
流石に一国の首都というだけあって、その周辺だけは何とか道路維持に金を使っているのかな。

流石に朝に食べたヌードルだけでは腹持ちが悪く、何か食べ物がないかを探しながら走っていると、仏教寺院でお祭りをやっているのを発見。
出店がでており、串焼きを売っていたので一本頼み、食べている間に境内を見渡して観察してみる。

お祭りというと、日本だと射的や金魚すくい、多種多様なテキ屋が出店するが、ラオスでは射的屋ばかりがいくつも出店している。

ダーツを投げて的を当てるという単純なルールだが、店によっては景品が現金の出店もあり、子どもだけでなく大人も真剣な手つきでダーツを投げている姿を見ることができる。

海外では、「こんなもの誰か買うの?」という仏像屋や石像屋をよく見かける。
ここラオスでは、パゴダ屋(仏塔)を頻繁に見かける。
ラオスの場合、このパゴダは非常に需要があるようで、よく一般家庭の玄関先に設置されている。

この日は晴天で朝から気温が高く、お昼過ぎにその暑さはピークに達し、走っていて時々朦朧とするくらい強烈なものに。

たまらず民家の軒下に逃げ込み、小休止を取る。
魔法瓶に入れていた冷えたジュースを飲むと、その冷たさが体に染み渡る様だ。

ヴィエンチャンまでまだまだ先は長いため、できるだけジュースは残したいのだが、その冷たさと甘さを体が求めて、一杯飲んで、またもう一杯…と、コップに注ぐ手が止まらない。

この小休止で、ジュースはあっという間に底をついてしまった。

ジュースは飲み干してしまったので、後は気合で走り切るしかない。
冷えた体はあっという間に強烈な日差しで熱を帯び、朦朧としながら進んでいく。

自転車旅行の良いところは、どんなにしんどくてもペダルを漕ぐのを止めさえしなければ、どんな過酷な道でも走破できることにある。

この日も朦朧としつつも、ヴィエンチャン市内に入ることができた。
なんと、道路を分離するための白線が引かれているじゃないか!

信号も設置されている!さすが一国の首都だ!

まぁ、冗談じゃなく、白線や信号があることが新鮮に感じるぐらいラオスの道路事情は酷いのですよ。
片側3車線の立派な道路が走るヴィエンチャンは、ラオスで唯一まともに都市として機能していると思う。

ドミトリー(相部屋)がある安宿も簡単に見つかり、ようやくひと心地。
ヴィエンチャンではベトナムのビザ申請だったり観光だったり、することが多いためしばらく滞在する予定。

(走行ルート:Hinheup→VIentiane)

コメント

  1. THE!アジア!
    ラオスって、こんな感じなんですね。懐かしいというか、母親の田舎もこんな感じに少し近いかも(笑)誰からかな、ホットします(^_^)やっぱりブログ見るのいいですね。しばらく滞在ですか?楽しんで下さい(^_^)v

    1. ビエンチャンは結局2泊しかせず、さっさとタイに抜けております。
      ラオスは東南アジアでも最貧国の一つなので、まだまだ発展していません。
      それがまた、素朴なラオスの良さを出してもいるのですが。
      また時間ができたら、ぜひ読んでください!

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