地獄に仏、河に船〜Muang Khoaまで

Muang Mai~Muong Khoa
2/16 (819days)

昨晩は高熱が出ると同時に腰や関節が痛くなり、時間が経つにつれ、ベッドに横たわることですら苦痛になってしまった。

枕を腰の下に入れ、何とか痛みを和らげていたのだが、それでも10分おきに目が覚めてしまい、ようやくまともに寝れる様になったのは明け方の5時過ぎ。

7時に目が覚め、熱は引いている様だがなまだ頭がボーッとする上、腹の中にまだ吐き気の原因となった異物が残っている感覚がある。

それでもこの何もない集落で停滞する訳にはいかない。
それに加えて山道ばかりというラオスでは、多少は無理してでも進まないとオーバーステイになりかねない。
現にこの集落を抜けてすぐに、標高1,000メートルの峠越えが始まるのだ。

朝食に具無し味噌汁と白米を作り、お腹の消化に無理のない量だけ食べて出発。

出発して5キロほどで峠の入り口に差し掛かる。
ちょうどそこで、対向車線から荷物満載の自転車がやってきた。

彼はフランス人で、私と同じ様にもう2年以上も走り続けているらしい。
彼曰く、この峠を越えた先の町で渡し船があり、100キロほど川を下ることができるとのこと。
彼自身も昨日その渡し船に自転車を積んで、6時間かけて川を北上してきたのだという。

地獄に仏とはまさにこの事。
今の体調で厳しいラオスの山道を越える自身がなかった私は、この時点でその渡し船に乗る事を決意。

彼とはその場で1時間ほど話してお互い情報交換をして、再会を願って別れた。

さぁ、渡し船の存在が分かって大いに気持ちは楽になったが、まずは目先の峠を越えなければならない。

ラオスの山道は、わざわざ道路をそれぞれの山の頂上にまで通すという、アホみたいな作りをしている。
登りきったと思ったら、先に見える山の頂上まで道が続いているのが見え、本当にゲンナリしてくる。

そんなきつい山道にあって、ところどころに集落があり、ラオスの人々が生活している。
ベトナムと比較すると格段に貧しい生活を送っているのが明らかであり、まずコンクリート製の家屋を見かけることがない。

ほとんどの家が竹を編み込んだ健在で作られており、雨が降れば染み込んでくるのではないか?という造りをしている。

しかし人々は非常に明るくて人懐っこく、貧しさを感じさせない元気を感じさせる。
私が通りがかるたびに「サバイディー!(ラオ語でこんにちは)」と老若男女問わず挨拶が飛んでくる。
中には手を差し出してハイタッチを求めてくるくらい。

ラオスの人たちが非常に目が良いのか、遠くから「サバイディー!」と声が聞こえ、そちらの方を向いてみると、道路から遥かに離れた山腹の家から手を振っている…ということがしばしば。

これがバス移動なんかだと、こうして彼らと挨拶を交わすことなど無いだろう。
ラオスの人の良さを感じるには、こうして自転車旅行としてこの国を訪れるのが一番ではないだろうか。

集落が近付くと、道路沿いに草が干してあることが多いのだけれど、これは一体何に使うのだろう?

4時間ほどかけて、ようやく峠の頂上に到着。
味噌汁とご飯だけの朝食で登りきれるのか不安だったが、何とか大丈夫だった。

体調不良の症状がまだ軽症だったのが良かったけど、結局原因は何だったのだろう。
飲み水は全部フィルターに掛けているから、フォーの突き出しの生野菜とか、そういうのに当たったのかな?

まだ体調が万全でなく、食事を消化しきれないだろうと判断し、ジュースでとりあえずエネルギー補充。

安いオレンジジュースを買ったのだが、化学調味料の味が酷くて飲めたもんじゃ無い。

峠を下り切ると、Nam Ouという河にぶち当たる。
恐らくはこの河を渡し船が行くのだろう。
川幅もそれなりにあり、大きな河だ。

河沿いに進むこと数キロ、Muong Khoaの町に到着。
何もない小さな町だろうと思っていたのだが、ゲストハウスだらけであり、バックパックを背負った欧米人がウロウロしている。

渡し船で河を下るというのが、地元民の移動手段というよりも観光の一環になっているのかもしれない。
そういうスローボート的な乗り物、いかにも欧米人が好みそうだし。

宿を確保した後、フランス人自転車旅行者に教えてもらった船の発着場所へ。
出発は翌朝の午前10時とのことで、6時間の船旅で料金は170,000キープ(約2,200円)。
Nong Khiawという町まで河を下るそうだ。

Muong Khoaから普通に自転車で走れば300キロ弱は山岳地帯が続くのだが、河を直線的に下るのだから一気にショートカットすることになる。
3〜4日の行程が僅か6時間に短縮されるのだから、エンジンを使った乗り物とはやはり凄いですな。

正直思ったよりも高いし、山岳地帯を走れない残念さもあるが、体調の事を考えると仕方あるまい。
自転車も載せられると言質をとったし、これで何とか山岳地帯を抜けられる。

軽症だったのが幸いして、ゲストハウスで少し休むと体調も随分と戻ってきたのが実感できる。
ということで、レストランへいってラオス初の晩餐を食べることに。

ラオス北部ではカオソーイという、ひき肉をベースにした麺料理が名物だとのことで、それを注文する。
食べてみると、ひき肉を入れていることもあってか味が濃く、ベトナムの麺料理とはまた違った味わい。
どちらかというと、日本のラーメンに近いこってりした感じがある。

個人的にはベトナムの麺料理よりも、カオソーイの方が美味しいのでは…と思う。

ぺろっとこのカオソーイを食べきったのであり、正直この調子なら翌朝には自転車乗って山岳地帯走れるのでは?
そう思ったけど、船に乗るというのもまた一興。
自転車に乗ってばかりで他の見聞を広めないのであれば、真の自転車旅行者にはなれんのですよ。

さ、山岳地帯から逃げるわけじゃないんだからねっ!

(走行ルート:Muang Mai~Muong Khoa)

コメント

  1. 心配したよ❗️体調戻って良かったね💓

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