ハノイ発つ〜Thanh Sonまで

Hanoi~Thanh Son
2/8 (811days)
さて、4泊させてもらったハナさんの家を離れ、Hanoiを発つことに。
お父さんが朝食にラーメンを作ってくれたのだが、その量がボウル一杯と、さすがベトナム男は豪快である。
「こりゃあ食べきれないよ」というのが食べる前の感想だったのだが、案外食べきれてしまった。
テトでのおせち料理(?)三昧で、随分と胃が大きくなったようだ。
本当にお世話になりました。
次はもう少し、ベトナム語を勉強してから会いにきます。
Hanoiでの滞在を除けば、ベトナム走行は3日目ということになるのだが、もう出国の事を考えなければならない。
というのも、日本人がノービザでベトナムに滞在できるのが15日間であり、私に残された日数は10日間。
ベトナムは南北に長い国であり、その距離約2,000キロ。
私の足で、10日間でこの距離を走破することは不可能。
ということで、Hanoiからは西へと進み、隣国のラオスへと抜けることに。
これなら距離的には500キロ弱なのであり、1日100キロ進むと単純計算するなら、余裕を持って進める。
ただ、このルートはベトナムの山岳地帯を通ることとなる。
海抜0メートルに近いHanoiから、標高1,000メートル以上まで上がることを考えると、今から非常にゲンナリする。
私は標高の高い道を走る事を好きだと公言しているのだが、登り坂の最中は散々その道に対して悪態を吐いている。
飽くまでも、「走りきった後、思い出として振り返るには標高の高い道は好き」という、非常にワガママな性格なのである。
一国の首都というのは、自転車で入るのも出るのも地獄の様な大変さを伴うのが普通である。
しかしここベトナムの首都・Hanoiは脱出するのにほぼ一本道で、20キロも走ればドが付く田舎に。
ただただ水田の間を走っていく単調な道で、アップダウンも全くなく楽なのだが、いかんせん暑い。
こんな時はチェーだ。
(※かき氷に似たベトナムのデザート)
Hanoiでは死ぬほどチェーを食ってやるぞ!と息巻いていたのだが、テトのためどのチェー屋も軒並みクローズだったのであり、この日の暑さと相まって禁断症状はマックスに。
しかし意外とチェー屋というのは無いのであり、時折現れる集落を通過する際には、見逃すものか!と目を皿にしていたのだが、見当たらない。
それでも50キロ走り、ようやく一軒のチェー屋が!
テトの特別料金だかでメニュyーの金額よりも高くなるらしいが、そんなもん構わん!
人工甘味料とかは一切使われていなさそうな素朴な味が、チェーは最高にクセになる。
お弁当としてハナさんに持たせてもらったバイツンを、許しをもらってチェーの店で広げて食べる。
チェーの店を後にするとアップダウンが増え、亜熱帯地方特有のジャングルの様な風景も見え始める。
15時ごろにThanh Sonの町に到着。
かなり早い時間だが、次の街まで距離がありそうなため、早めに終了。
ベトナムではNha Nghiというのが個室のホテルに当たるのだが、Nha Troというのは個室・共用シャワートイレで、ワンランク安い宿になる。
この日はNha Troに泊まったのだが、値段は90,000ドン(430円)と破格の安さ!
ベトナム初日に泊まったNha Nghiが180,000ドンだったため、半額で泊まれてしまう。
最初に案内された時、一人部屋が停電しており、二つベッドのある部屋に100,000ドンで案内されていた。
その後停電が復旧したようで、一人部屋に移動させられたのだが、こちらから何も言わなくても1万ドン安い90,000ドンにしてくれた。
ここら辺、酷い安宿だと同じ値段で値下げせずにちょろまかす事が多いのだが、ベトナム人はお金に関しては真面目で嘘を付かなそうだ、と感心した一幕であった。
晩ご飯はお昼に残っていたバイツンを食べ切る。
明日くらいから登りが始まるのかな。イヤだな〜。
(走行ルート:Hanoi→Thanh Son)