ベトナムの旧正月・テト

Hanoi
2/5~2/7 (808~810days)

ベトナムの旧正月であるテトにちょうどよく到着したということで、ハナさんのご家族であったりご親戚であったり、食卓を共に囲ませてもらうことが多かったHanoiでの日々。

日本人もそうだが、ベトナム人もテトの期間中はまぁ〜よく食べる。

食卓に一杯おかずを並べ、みんなで食べるのがベトナムの正月風景。
朝の7時半には朝食を食べて、10時くらいには「昼食だ」となるのだから、流石の私もまだ腹が減り切る前。

それでもいくらでも入るのは、私が自転車旅行者ということもあるが、ベトナム家庭料理が美味しいということ。

この米料理がベトナムの伝統料理、バイツン。
米の中に肉や豆を入れ、バナナの葉で包み、12時間程蒸すのだそう。

出来上がった後は、ナイフで切ると米が付いてしまうため、バナナの葉を結んでいた竹の紐を使い、糸を引く様に切っていく。

蒸し上がった米は発酵する手前なのか、かなり粘っこくなり、お腹に溜まる。

なお、食べる前にはこの様に仏壇に捧げてから、みんなで頂く。

ベトナムのテトは、日本の正月とよく似ている所がある。

まずは、ベトナムにも干支があるということ。
今年のベトナムは豚年。ちなみにネコ年があるのだそう。

お年玉の文化もあります。
私もハナさんの親戚の方にもらったのだが、本当に現金が入っていた。
これは貰うわけにはいかんと断ったのだが、押し切られる形で受け取った。

中国ではおもちゃの紙幣が路上で落ちている事が多く、つい自転車を止めて拾い上げて「なんや偽物かい!」となることが実は結構あった。
路上マーケットでもこのおもちゃの紙幣がよく売られており、何に使うのだろう?と疑問に思っていた。

その疑問はここベトナムのテトで解決することに。

旧正月の時、紙幣を燃やす事でご先祖様を弔っているのだそう。
ハナさんに「何故紙幣なのか?」と問うと、「縁起が良いから」という答えが返ってきて、「まぁ確かにな」と納得した。

日本でいう、絵馬を燃やすとかに近い感じだろうか。

Hanoiにはお寺がいくつかあり、テトの時には多くの人が初詣に訪れる。

私が訪れたのは、所謂勉学の神が祀られている寺社。
ベトナムの受験生は、試験前にこの寺に来てお祈りをするとのことで、ハナさんもよく訪れていたという。

境内にはずらっと石板が並んでおり、その昔科挙に受かった人の名前が刻まれているらしい。

石板を倣ってか、受験生と思しき若者が、本殿の壁に名前を指で書いている姿を見かけた。

境内の売店には、掛け軸を買い求める人だかりができている。
文字を見るに、やはり勉学に関する事が書かれている様子。

その掛け軸を買い、人々は列を成して境内へと向かっていくため、恐らくは奉納するのだろう。

なお、掛け軸は待ち時間の間は日傘がわりにされる模様。

ちなみにこの寺以外でも、路上で即席の掛け軸販売露天はよく見かけた。
受験生だけでなく、縁起のいい物として家に飾る人が買い求めるのだろう。

カウントダウンの花火が打ち上がった旧市街地は、年が明けた後の日中も多くの人で賑わっている。

ベトナムの民族衣装といえばアオザイであり、女性が着ると非常に美しく映えるドレス…として日本でも認知度が高い。
ただ、残念ながら日本の着物と同様、日常的に着ることはなくなっており、普段であれば見かけることはほぼできないのだそう。

ただ、やはりテトということで非常に多くの人がアオザイで着飾っており、ラッキーなタイミングでベトナムに来ることができた。

記念に、アオザイ美女達と写真を撮ってもらいました。

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