たまにはそんな日もいいじゃない〜板利まで

苏圩〜板利
1/31〜2/1 (803~804days)
本来の予定ならば、南宁で休養日としているはずのこの日。
さすがに何もない苏圩で休養をするつもりはなかったのだが、昨夜に調べた天気予報では、雨。
あぁ〜、雨なら仕方ない。
進みたいけど、雨なら仕方ない。
目が覚めた時に雨なら、もう一泊しよう。
そう思いつつ、眠りに就いた昨夜。
うっすら霞は掛かっているものの、雨が降りそうにないこの日の朝。
雨は降ってないな、よし。
でも、もう宿で待機しよう。
雨降るかもしれないし。
待つこと数時間。
一向に雨は降りそうにない。
宿の人には前日に「雨が降ったらもう一泊」と宣言していたのだが、「今日はもう雨は降らないです」と言われ、そう言われると出発しないと格好が付かない。
ということで、11時に出発。
いや、もういっそ雨降ってほしかった。
私は、観光であったり悪天候であったり、そういった理由がなければ自転車で走っていたい人間である。
ただの休養日というのを設ける事に罪悪を感じてしまう、とも言えるだろうか。
ダラダラ過ごすのは日本で十分なので、せめて海外で旅行をしている身分としては、毎日忙しなく動いていたい。
田園風景の中に、奇岩群がニョキッと生えているのが、この日は目立つ。
グズグズの出発だったが、靄が掛かって奇岩がぼやけて見える今日の天気の方が、一層この風景を際立たせているように思える。
わずか18キロ走っただけで昼ご飯とは、今日は随分とサボりです。
でも、12時になったら腹は減るから仕方ない。
中国も残り僅かだけれど、ベトナムに入ったらご飯食べ放題じゃなくなるのかな。
この日75キロ走り、板利の町に到着。
宿があるのか分からないくらいの規模の地図表記だったのだが、無事に宿も見つけることができた。
路上のマーケットが道路を埋める様に立っていて、南米を思い出す光景。
翌朝。
出発準備を済ませて部屋を出ようとしたのだが、どうも気持ちが乗らないため、そのまま延泊することに。
深センから10日間走りっぱなしだったので、心のどこかで疲れていたのだろう。
何もない町で休養したくないって、冒頭で言ってたって?
自転車旅行者とは常に考えが変わる生き物なのですよ…
(走行ルート:苏圩〜板利)