見栄を張るな、値も張るな〜大塘まで

乌家〜大塘
1/29 (801days)

独房の様な部屋だって、そこで過ごす時間はほとんど眠っているわけであり、一度眠ってしまえば汚かろうが何だろうが、そんなものはどうだっていい。

そもそも私は電車の中で吊り革持ったまま、立って寝れる様なタイプであり、ただ寝る場所に、日本の様に一泊5,000円とかを出すのは、本当にバカげていると思っている。

それがさらに海外になると、1,500円を超えるような宿泊施設だと、随分贅沢だな、と感じてしまう。

その点、昨晩の宿は50元(800円)であり、本来宿泊施設とはこれくらいが適正価格であるべきなのである。

ベッドが固いのは頂けないが。

宿の正門にもあったが、この地域では扉にこの様な張り紙をする文化があるようだ。

朝食に猪脚粉。
豚の脂身と米麺の料理。
粉は腹が膨れないので、運動前には物足りないのだが、他に定食屋の選択肢がないくらい、この町は小さい。

本当に何もない道なのだが、やたらと自転車関係のモニュメントを見かける。
広告なんかも貼ってあったりして、それを見るに2018年にこの辺りで大きなロードバイクのレースがあったようだ。

その割には、中国における競技自転車人気というのはほとんど無いのではないか、と私は思っている。
もう1ヶ月半いる中国において、ロードバイクを見かけたのは両手で数えられるくらいではないだろうか。

牛が歩き回り、サトウキビトラックが走り回る田舎道。
この中でロードバイク達がしのぎを削っていた現場を想像すると、余りにもギャップがあり過ぎる。

途中で雨が降り始め、自転車も私も泥だらけに。
深センで綺麗にしたんだけどなぁ…
中国ではどれだけ自転車を掃除しても雨に降られるので、本格的に掃除するのが本当にバカらしくなる。

次の清掃は、ベトナムのハノイでかな。

50キロ走って昼食休憩。
昼は猪脚飯。
朝のメニューから麺が米に変わっただけなのだが、やはり米の方が腹にたまるからいい。

昼食を食べたのは新興住宅街らしく、洋風の分譲住宅が目立つ。

そこからちょっとでも離れると、こんな田舎に逆戻りなんですけどね。

砂埃は大量に舞っているし、道路の水はけが悪く、そこに溜まった砂が泥状になっている上、道は所々穴が空いている。

…本当にこんなところで、自転車レースしたのか?

さぁ今日の目的地まで、残りわずか。
というところで、急に舗装路がなくなった。

午前中の雨で濡れてぐちゃぐちゃになっており、石は剥き出しで転がり、かつ上り坂という考え得る中で最悪の組み合わせ。

もういいよ!ロードバイクのレースがあったなんて、本当は嘘なんだろ!
見栄張らなくったっていいよ!
こんな道の状態で、レースが開けた訳がねーんだよっ!

そんな未舗装路も坂を登り切り、県境を越えたところで終わり、再び舗装路に。
釈然としないまま、大塘の町に到着。

小さいながら、結構活気を感じるのは、出ている屋台の多さからだろうか。

投宿した宿は、なんと40元。
昨日の50元から、更に最安値を更新だと…!?

とは言うものの、どうもこれまで中国を走ってきた先人自転車旅行者に言わせると、これくらいの値段が普通だった、という。
それならば、私が150元とか、ときには190元くらい払っていたのはどういうことなのよ。

晩御飯は青菜肉炒め。
おかずが物足りない分、米食い放題で元を取るどころかそれ以上に食べられる中国という国が、私は大好きです。

あくまでも飯、というジャンルに限ってですが。

帰りに市場にふらっと立ち寄ったのだが、日没後の中にあって、まだ活気付いている。
特に買い物をするわけでもないが、市場というのはただ歩くだけで楽しくなってくる。

恐らく朝になると、もっと賑わうだろう。
明日は少し早起きして、のぞいてみようかな。

(走行ルート:乌家〜大塘)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です