安いという常識を疑え〜青平まで

昊川〜青平
1/27 (799days)
8時にまこと君と一緒に宿の隣の店で朝食。
彼とは進行方向が逆のため、たった1日間の邂逅ではあったものの、やはり日本人自転車旅行者と出会うことができたのは嬉しい。
ルイガノのツーリング車って乗ってる人凄く珍しい。
自転車にこだわりがあるのは良いことです。
なお、まこと君はほぼ全ての日本人自転車旅行者が忌み嫌っているであろう、KENDAのタイヤで8,000キロを走破したという。
(KENDA製は質が悪いと言われている。)
もちろん積載量によるだろうが、KENDAでそんなにも長距離が走れるとは、驚いた。
KENDA社は、彼にスポンサーとして付いた方がいいかと。
きっと、イメージアップに繋がるに違いない。
さて私はというと、中国も残すところ僅かであり、次に入国する予定のベトナムが目と鼻の先。
そのベトナムは縦長の国であり、縦断しようとすると約2,000キロ。
日本人はノービザで15日間の滞在ができるのだが、15日間で2,000キロという距離を走りきるのは、私の足では不可能。
そうなってくると選択肢は2つあり、
①15日間で一度隣の国に出国、シングルビザを入手して再入国
(※ベトナムは出国後、1ヶ月以上の期間を開けないとノービザでは再入国不可)
②中国でマルチエントリービザを取得しておく
ということになる。
調べてみると、内陸側にはなるが、ベトナム国境近くの都市・南宁の領事館でマルチビザが取得できるようだ。
当初予定ではこのまま沿岸沿いに進んでベトナムに入国だったのだが、変更して内陸へと舵を切ることに。
この日も道はジャングルの様に樹々に覆われ、周りの風景はまったく望めない。
追い風を受け、無心で走るのみ。
道端で、何かに群がるおばちゃん集団を発見。
最初、ゴミの山を漁っているのか…?と失礼なことを思ったのだが、よく見たら牡蠣の身を取っているようだ。
ジャングルだからすっかり忘れていたが、一応沿岸沿いなのであり、こういった海産物はよく取れるのだろう。
なお、私は今日も鶏肉を昼食に食べる。
私は今までの人生で食べた牡蠣は全て当たってきたし、魚は好きだが体力勝負の自転車旅行にはちょっと物足りない。
後、魚は高級食材である可能性もあるので、うっかり頼むととんでもない額を請求されるかもしれないし。
定食屋を探していると、市場を発見。
ここなら安い飯が見つかるだろうと、中に入る。
ちょうど良さそうな定食屋を見つけ、メニューを指差して注文したのだが、どうも今は鳥肉のぶつ切りしかないようで、それを注文。
昼ごはんと一緒だけれども、美味しいし安いし、まぁいいか。
そして食べ終わり、会計を頼むと、25元(約410円)という。
は!?昼に食べたぶつ切りは16元だったぞ!
というか、25元とか香港・マカオを除いて今まで中国では払ったことないくらい高い!
明らかにぼったくりのそれなのだが、こういう時、私は文句を言ったり店の人と喧嘩をすることができないタイプである。
納得はいかないが、首を傾げながらしぶしぶ25元を支払う。
鶏肉も、店の都合によっては高級料理に化ける…ということですな。
410円が高級料理?というツッコミは、無しでお願いします。
(走行ルート:昊川→青平)