泊まれると言ったな?ありゃ嘘だ〜饶平まで

盘陀鎮〜饶平(Qiandong)
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テントを張ったところはすぐ隣が畑であり、誰か来ないかと内心ドキドキしていたのだが、誰とも邂逅することなく朝を迎えることができた。

正直、中国の馬鹿馬鹿しい外国人規制に付き合うくらいなら、全て野宿したい気持ちはやまやまなのだが、この国って土地は余りまくってる癖に野宿できる様な場所が全然ないんだよね。

まぁ、無事に朝を迎えられてよかったです。

野宿となると必然的に早寝早起きになるので、超健康的な生活を強制されることになる。
この日も出発は7時半と、かなり早い時間に。
それでも中国国民は早起きであり、こんな早い時間に既に定食屋は開いているのだから、非常に助かる。

今日の朝ごはんはお粥と肉まん3個、豆乳。

まだ朝早いため、靄が掛かっていて静かな走り出し。
昨日はあの場所で野宿して正解だった。
出発するとアップダウンの連続で、夜に走るには怖いし、体力的に保たなかっただろう。

走り出して気になったのが、アルミホイルや新聞紙に果実?を包まれた樹々が多く見られたこと。
結局この辺りでしか見ることがなかったのだが、何か果物を育てているのだろうか。

この日に入り、一層田舎感が増した様に思う。
野菜が天日干しされていたりして、都会の喧騒とは離れてのんびりした雰囲気が漂っている。
一応国道沿いなんですがね。

お昼時になり、国道から外れてふらっと小さな村へ入ることに。
やはり村に入ると、もっと田舎感が増す。

お昼ご飯は茄子炒飯、みたいなやつ。
やっぱり中華料理と言えば、油をふんだんに吸った茄子だよなぁ。

お昼ご飯の後も、まだまだ田舎は続く。
道が明らかに状態が悪くなり、ガタガタの道も増えてきた。

この日、広東省に突入。
上海から走ってきて、ビザの期限となる30日間を中国走行前半戦とした場合、この広東省が一応のゴールとなる。
というのも、広東省の省都である広州市の目と鼻の先には香港とマカオがあるのであり、そこは国外扱いとなるため、ビザはリセットされる。
香港かマカオから中国本土に戻る際、新たにノービザ滞在で15日間を与えられる、という寸法である。

どうやら結構の数の人力旅行者がこの道を通ってきたようで、広東省入り口の石碑には、随分と多くの落書きが。

中国語で書いてあるけど、なんとなく「人力〜」とかそんな文字でニュアンスはわかる。

ちなみにこの日も一人、ここに到着する前に中国人自転車旅行者に会っていたりする。
あまりにもペースが遅かったので、挨拶しか交わしてないけど。
意外と中国人サイクリストは存在しているのかもしれない。

この日100キロ走ったというのに、まだ時間は15時前。
素晴らしいペースで走ったのであり、たまには早めに切り上げて休みますか、ということで饶平で走行終了。

首尾よく80元で泊まれる宿も見つかり、すっかりだらけモードに。

特に何かある町ではないのだが、ふらっと歩いてみる。

この気持ち悪いキャラの乗り物に乗って、喜ぶ子どもはいるのか?
自分の子どもが「これに乗りたい」と言ったら将来が心配になるぞ。

暇だしスーパーマーケットに行ってみる。

中国料理は油を多く使うから、売ってるサイズも規格外。

お菓子は結構日本語のものが多く売っている。

炊飯器売ってるのは、さすがアジアの国だと思う。

もちろん中華鍋も売ってます。

晩御飯はお腹も減っていたので、豪勢に蒸餃子も頼んじゃったり。

この後ホテルに戻って寛いだ後、さぁ寝る準備に入るかという20時半頃、ノックされるドア。

もうドア開ける前から何があるかは分かってたのだが、案の定宿の受付から「ここは外国人泊まれないから、出て行け」と。

あのね、最初から拒否されるのは構わんのよ。部屋に上がらせて拒否するのは、ある意味テロだぞ!
その後はまるで犯罪者を扱う様に、手で払う仕草で「早く出て行け」と扱う始末。

20時半過ぎにほっぽり出されてどこへ行けというのか。

近くに高級ホテルがあったので、他に選択肢がなく投宿することに。
野宿というのも頭を過ぎったが、基本的に野宿場所探しって、視界の効く日没前じゃないと難しい。
地面が乾いているのか、動物の糞は落ちていないかとか、真っ暗な状態だと判断がつかないのだ。

値段は一気に上がり、140元なり。
ほんっと、この国大っ嫌いだわ!(2日連続2回目)

(走行ルート:盘陀鎮→饶平)

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