«世界遺産»コロンス島&廈門観光

鼓浪嶼(ころうしょ)は、中華人民共和国の福建省廈門市にある島。
現地で話される閩南語の発音に基づいてコロンス島とも呼ばれる。
かつて万国共同租界が置かれており、他国の影響も受けつつ独自の建築文化を発達させたことが評価され、2017年に世界遺産リストに登録された
(wikipedia「コロンス島」より引用)

コロンス島は廈門島と目と鼻の先にある小さな島で、その距離は1キロにも満たないらしい。
私は廈門に着くまでコロンス島が世界遺産だなんてちっとも知らなかったのであり、もっと言うと廈門を離れてから知ったくらい、日本人にはマイナーな世界遺産だと思う。

とりあえず「廈門 観光」で調べて、コロンス島が廈門では最も景勝地だということで行ってみた。

コロンス島まではバスとフェリーを乗り継いで行く。

平日にこの数の観光客がいるのだから、びっくりである。
ちなみにほぼ100%中国人のようで、欧米人は全く見なかったし日本語も聞こえてこなかった。

フェリーは約20分ほどでコロンス島に到着。
改めて、よくこんな小さなフェリーにこんだけの人数乗っていたなと思う。
立っている人がかなりの人数いたから、乗船率150%とかいってるんじゃないか。

コロンス島はビーチもあり、格好のリゾート地になりそうなものだが、残念ながら遊泳禁止の看板が立っている。
夏になれば解禁するのだろうか?

で、着いて早速行ったのが日光岩。

日光岩とはその名の通り巨大な岩であり、丘の上に鎮座する日光岩の上まで遊歩道が続いており、頂上まで行くことができる。
なお、その頂上の展望台がコロンス島の最高標高であり、その高さ標高92.7メートル。

自転車旅行やってると「標高92.7メートルだぁ?ハッ!」と鼻で笑っちゃうもんだが、高さはさておき、人が登れて、かつそれが島の最高標高になりうる岩って、世界でもなかなかないんじゃないだろうか。

当然頂上に行くのにいくつもの階段を登るのだが、普段自転車で鍛えているはずの私でも、結構足にくる辛さ。

と、言いつつ、自転車旅行者って実は体力や筋力ってそこまでないんだよね。
皆さんよくカチカチの太腿とかを期待して、いざ見せるとがっかりするんだけどさ。
自転車って楽な乗り物だし、トレーニングみたいに限界突破して漕ぐわけじゃなくて、ゆっくり無理せずに進むのが自転車旅行なので、特別筋力が付くわけじゃないのだ。
それに、使う筋力が限定的だから、徒歩で走ったりとか他の運動すると、すぐ疲れたりする。
だから、この時もゼーハーゼーハー言いながら登っていたりする。

まぁ、根性は人一倍着くとは思う。
自転車旅行はガチガチの精神論の、昭和の世界ですよ。

岩には偉い人の訓示みたいなのが、赤く大きく書かれている。

きっと、こういう偉い武将が書いたんでしょうな。

チンチロリンの片手間に。

結構な時間と体力を使い、ようやく頂上一歩点前に。
展望台の狭いスペースにはものすごい数の中国人がいて、そこまでの階段にも列が並ぶほど。

ようやく展望台に着き、コロンス島の展望を拝めることに。

確かにこれは良い眺めだ。
標高90メートルといっても、周りがほとんど海抜0メートルみたいな物だから、本当に360度のパノラマ風景を楽しむことができる。
海を挟んで廈門もよく見える。

廈門は1842年のアヘン戦争の後に結ばれた南京条約により、外国へ向けて開港された。
その関係で、コロンス島には海外諸国の領事館や自宅が多く建てられ、それらが現在も残っている。
そのため、ここ日光岩から見えるコロンス島も、どこか中国らしくなく、ヨーロッパ調な雰囲気を感じ取れる。

日光岩から降りて、コロンス島の市街地を歩いてみたのだが、下界はそのヨーロッパ調の雰囲気はどこへやら。
飲食店や土産屋ばかりで、雰囲気も糞もない。

言ってしまえば、あまり見所はないかな。

たまーにそれっぽい雰囲気の建物や通りがあったりはする。
こういうのが領事館だったりしたのかな。

コロンス島には2時間弱程いて、再びフェリーで本島へ戻る。
なお、帰りはよく分からないけどちょっと値段の高いはずのVIP船に、安いチケットで乗れた。
ついでに往路からの客が落としたであろう菓子パンもゲットし、空腹も満たすことができた。
なるほど、これがVIP待遇というやつか。

普通の船に比べて、椅子の装飾がちょっと豪華になっただけの気がするんだけど。

本島に戻って、まず行ってみたかったのが厦門大学。
こちらには有名なトンネルがあり、その壁面には学生たちが残した落書きで埋め尽くされた、アートのようなトンネルがあるという。

事前調べではパスポートを預ければ入れる、と聞いていたのだが、観光客のマナーがあまりよろしくないのか、ゲート前には「通告!」みたいな看板がでかでかと出ている。
で、実際に私も警備員に止められて入場することができなかった。

気を取り直して、厦門大学の近くにある南普陀寺へ。
こちらも廈門の有名な観光地になっているらしい。

こちらには様々な仏像があり、かつそれらが非常に煌びやかで仏教知識がない私のような観光客でも、見ているだけで楽しめる。

なお観光客はたくさんいるのだが、真剣にお祈りしている人達もかなりの数でいるのであり、日本式のお祈りとは若干違うのを見るのも、興味深い。
煙をモウモウと焚いた線香を頭上で何度か振り、礼をするのが中国式のようだ。

いやぁ、自転車に乗るのも楽しいけど、全く乗らずに楽しむ観光地というのも、気楽なもんである。
杭州からずっと悪天候の中を走り詰だったため、気分転換にはとても良い時間だった。

階段の上り下りのし過ぎで、いつも以上に疲れている気がしないでもないけど。

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