憎らしいけど憎めない〜連江まで

寧徳〜連江
1/5(777days)

ホテルのお兄さんのご好意で、本来外国人が泊まれない宿に泊まらせてもらえ、かつ本来なら拒否されるであろう自転車の清掃もさせてもらえ、感謝しかなかった昨夜。

そんな嬉しい気分を全てをぶち壊すかのごとく、朝から降り注ぐ霧雨。
私は本来雨の日は進みたくない人だし、事実この日の朝も随分と出発するか否かを迷ったのだが。

結局出発することに。
さすがに100元(1600円)の宿に連泊できるほど裕福でもないし、そもそもこの街に連泊したところでネットで遊ぶ無駄な未来しか見えん。

出発直後から道に迷った挙句、霧雨から勢いが強まる雨にイライラが募る走り出し。

寧徳から20キロほど走れば登り坂が始まる。

登ることは別に構わないのだけれど、靄が凄くて10メートル先ですら見通せないくらいの悪天候。
当然雨具を着て走っているのだが、流石に3年近くも使っていると如何にGore-Texだろうが雨水が染み込んでくる。

出発前に撥水スプレー振ってきたんだけど。

30キロ走り、12時に昼休憩。
濡れ鼠で定食屋に入り、牛肉炒飯を掻っ込んで、また雨に濡れる地面を蹴り出して走り出す。

この日もかなりの寒さ。
早く暖かい気候の土地まで辿り着くため、南へ、南へ。

昼休憩後はよく整備された舗装路にはなったのだが、途中で再び登り坂が始まった上、交通量が多くて路肩の無い道で、かなりの恐怖心を感じながら進んでいく。

昨日あれだけ頑張って泥を落としたのに、また今日も泥まみれになる我が愛車。
やった事を全否定されたかのようで、悲しいやらムカつくやらで、中国が益々憎らしくなってくる。

この日80キロほど走り、連江の町に到着。
何軒かのホテルに宿泊拒否される中、ようやく1軒のホテルが見つかる。
もう120元くらいで泊まれるなら、中国ではオッケーな気になってきた。

天候に全く恵まれていない中、中国唯一の癒しは食事が美味いこと。
これで食事が不味かったら散々に罵倒してやるんだけど、飯がこれだけ美味いと、振り上げた右拳のやり場に困る。
憎み切れないないやつだ、中国。

飯を食った後、ふらっとスーパーに立ち寄る。
中国でスーパーを見つけたのは初めてのことで、当たり前に売っている野菜や肉に、少し感動を覚える。

中国は英語だったり他の言語を徹底的に排除する方針なのか、商品名を無理やり中国語に置き換えている。

これは私が南北アメリカ大陸縦断の時に散々食べていた、Chips ahoy!のクッキーじゃないか!
ついついテンションが上がり、購入してしまった。

(走行ルート:寧徳→連江)

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