はらたいらさんに3000点〜寧徳まで

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福安〜寧徳
昨夜の願いが届いたか、ホテルの窓から見える外には雨がない。
ただ、夜の間に降ったのか、地面が濡れているのが見える。
せっかく昨日自転車を掃除したのになぁ。
雨が降っていなくても、地面が濡れていると泥や屑をタイヤが拾ってしまい、結果的に自転車が汚れてしまう。
27キロ走り、11時前に賽岐という小さな町に着いた。
ここで早めに飯を食うか?とも思ったのだが、さすがにまだ早いか〜ということで、先へと進むことに。
これまでのパターンだと、中国で町が切れることは早々ないわけだし。
ていうかおいおい、全然町の「ま」の字も出てきやしない。
朝はパンとバナナ程度しか食べてなかったのであり、携行食もインスタントラーメンしか持ち合わせていない。
登りがいつまで続くのか分からないし、このままだとハンガーノック(空腹による運動能力の急激な低下。最悪動けなくなる症状。)になってしまう。
もう限界、ハンガーノック寸前というところで下り坂が始まったのはラッキーだった。
空腹状態で体を冷やすのは更に体力を奪われるので、フリースまで着込んで下っていく。
坂を下りきったところ、この日実に60キロ弱を走ったところでようやく定食屋が現れた。
疲労困憊の私を見兼ねたのか、食べきれないくらいの量の拉麺を作ってくれました。
昼飯を食べてやれやれと一息着いたのもつかの間、ここからが地獄だった。
道は15キロほどにも及ぶ大規模工事区間が始まり、道はトラックが運んだ土にまみれ、降り出した雨によって泥々の状態。
自転車も私自身もドロドロになり、自転車を漕ぐたびにチェーンから「ジャリッ ジャリッ」と、嫌な音が聞こえる。
天気というのは誰にも左右することができない、どうしようもない自然現象なのだが、こうも天候に恵まれないと楽しくないし、もう二度と中国には来たくないと思わずにはいられない。
「ジャリッ ジャリッ」と音を立てている私の愛車が、まるで泣いているかのようだ。
泣きたいのはこっちだよ、我が愛車よ。昨日一時間も掛けて清掃したのに、こんなことあって良いのかい。
何軒かホテルを当たるが、外国人はお断りだよ、と拒絶される。
次に行ったところも最初は「外国人の滞在登録がここではできないから、あそこの(高級)ホテルに行くといいよ」と案内されたのだが、あまりにも哀れと思ってくれたのか親切にも警察に電話を掛けて許可を取り付け、泊めてくれることになった。
ありがとうございます。100元だからめちゃくちゃ安いわけじゃないけど、素直に嬉しいです。
しかも、あまりにもドロドロになった自転車を洗うスペースまで借りることができ、水をぶっかけ続けて2時間ほど掛けて、なんとか泥を流すことができた。
私という人間はとても気分屋なので、悪い目に会えばいつまでも根に持つタイプでもあるし、かと言えばそれを上回る良い思いをすれば、「この国めっちゃええ国やん!」とコロッと変わる人間である。
今の所、中国に対しては恨みつらみを小一時間論っても足りないくらいである。
最悪の交通マナーに宿問題、悪天候の連続…
ただ、上で述べた通り、それら全てを上回る良いことが起これば、まだまだ逆転の目はあるわけで、一転「中国最高や!」となる可能性もまだ残ってはいるのだが。
だけど、天気予報は明日も雨なんだよなぁ。
ほんと、やってられんよ。
(走行ルート:寧徳→連江)
こっちも寒いよ😃