我是雨男也〜福鼎まで

1/2(774days)
温州南110キロ〜福鼎
明朝、テントを打つ雨の音で目が覚める。
テント泊はストレスフリーだと宣ったが、雨が降られるとまた別の話。
撤収する時に嫌だって濡れるし、濡れたテントをどこかで乾かす必要が出るしで、天候次第でテントという代物は一気に「面倒臭いもの」になってしまう。
食料も何も持っていない状況で、出発する以外に選択肢がないジリ貧状態なのだが、「少しでも雨が弱い時に撤収作業したい」というものが人情であろうて。
結局粘りに粘って撤収を開始し、出発は9時半とかなり遅い時間に。
雨が降ると当然気温は低いわけで、レインウェアの下にはフリースを着込むくらいに寒い。
しかし登り坂になると体が熱くなってフリースを脱ぐのだが、脱いだら脱いだで寒いからまたフリースを着て…という感じで、体温調整が非常に難しい。
かなり登らされた末に、浙江省と福建州の境目に到着。
こちら側が浙江省で。
こちら側が福建省。
ちなみに福建省は二つの大きな山脈を持つ省で、大部分を山岳地が占めている。
沿岸部での走行になるため、大きな登りはないだろうとタカをくくっていたのだが、その沿岸部でさえここまで登らされているのだがら、少し舐めてかかっていた。
福建省に入ってからはアップダウンが続き、11時半に濡れ鼠状態で福建省の最初の大きな街、福鼎に到着。
ここから先は内陸に向かって道が続いており、更に標高を上げる道になること間違いなし。
この雨の中で進む気力は一気に萎えたのであり、もう切り上げてさっさとビジネスホテルに投宿してしまった。
そういえば、福鼎も大きな街だし、これまでも大きめの街には滞在してきたが、不思議なことに野菜や肉を取り扱うスーパーを見たことがない。
果物屋はたくさんあるのだが、精製食品を取り扱う市場がないとは、これ如何に。
私の散策が足りないだけなのかもしれないが、中国の人はどこで買い物をして生活しているのだろうかと不思議でならない。
まぁ、中国は自炊する必要がないからスーパーが無くても困ることはないんだけれども。
この日の晩御飯は蛋祥面。油そばみたいな感じ。
中国の夜はどの街もカラフルです。
(走行ルート:温州南110キロ→福鼎)
ホンマやね、生鮮食料品はどうやってるのかなぁ