«世界遺産»杭州の西湖

西湖は、中国浙江省杭州市西湖区にある湖。
西湖の自然の島である孤山、西湖を分ける堤の蘇堤・白堤・楊公堤、人工の島である小瀛洲・湖心亭・阮公墩、分けられた湖の外湖・西里湖・北里湖・南湖・岳湖、これらをまとめて形状を「一山、三堤、三島、五湖」と称される。
(中略)都市や山の西にある湖ということで、中国に数ある西湖であるが、単に「西湖」と言えば、この杭州の西湖を指す。
2011年6月の第35回世界遺産委員会で世界遺産(文化遺産)として登録された。
(wikipedia「西湖」より引用)
ということで、中国でも屈指の景勝地である杭州を少し観光してみることに。
まずは雷鋒塔という、杭州のシンボルと言われている塔へ。
雷鋒塔の起源自体は南宋時代まで遡るらしいのだが、オリジナルはとうとう1920年に基礎部分が倒壊してしまったらしい。
今現在のものは復元されたものになっている。
内部には少し残った基礎部分が保護される他、いくつかの展示物が置かれている。
内部にはエレベーターまで設置されており、中に入ってしまえば歴史の趣はあまり感じられない。
ただ、塔の最上階から眺める西湖はなかなかに絶景かな、絶景かな。
雷鋒塔の次は、霊隠寺へ。
正確には、霊隠寺の敷地近くにある飛来峰という、300体を超える石刻像が並ぶところへ。
私は仏教にはあまり造詣は深くないが、古くから信仰の対象として崇められてきたもので、かつここまで数が多いと、やはり迫力があるというか、素直に感心してしまう。
300体を超えるとはいうのだが、実際私が見たのは100体にも満たないものであり、「まだまだ見足りないぞ!」と奥へ奥へと進む。
そうこうしていると、どんどん山深くなってきてきた。
もう石刻像なんてどこにも見当たらないのに、これ以上奥に行っても石刻像なんて無いに決まっていると分かっているのに、階段が続くと止まれない人間です、私。
結局一時間弱かかって一つの寺に到着。
霊隠寺や飛来峰は観光客で賑わっているのだが、こちらの寺は本当に信仰心を持っている人がやってくるようなお寺らしい。
仏に対して礼をするのは日本と同じだが、賽銭箱の前にクッションが置かれており、それに膝をついて土下座するように祈るのが中国式の作法らしい。
皆さん熱心に祈っている。
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霊隠寺から杭州の町へと戻り、最後は西湖のほとりへ。
白堤と呼ばれる堤防があり、橋として利用されている。
長さ1キロ程が西湖の上を走っており、遊歩道として観光客が散歩を楽しんでいる。
夜は晩御飯に、この地域の名物であるトンポーローを食べたい。
ということで適当にレストランに入って注文したのだが、前菜も何もなく、トンポーローが一つだけきた。
白米も頼んでいたのだが、こちらは米びつごと運ばれてきた。
どうやら米は食い放題らしいので、トンポーローひとつで米びつを空にしてやり、杭州の夜を満喫したのでした。