中国上陸〜上海まで

12/23(764days)

目が覚めたのは、まだ日の出よりも随分と早い時間。
しかし窓に目をやると、外はオレンジ色の灯りが直線に、船に平行に連なっているのが見える。
どうやらもう既に中国大陸に接した場所まで、蘇州号は進んでいたようだ。
到着は15時って聞いてたんだけどな。

どうやら潮の流れが速く、それで予定よりも随分と速いペースで蘇州号は進んでいたらしい。
到着予定時刻は9時に修正され、その都合で朝食も7時くらいと早い。

朝食を終える頃には、上海タワーが見えるくらいの場所まできていた。
もう上海国際フェリーターミナルに着くのも時間の問題。

で、そこからあっという間に到着。
結局9時よりも早く、8時半過ぎには到着した。

船を降りると、乗客全員がバスに乗せられ、ターミナルへ移動することに。
「ちょっと待って、自転車はどこで受け取るの?」と聞くと、「知らない」という答えが。
おいおい、大丈夫か…。

ターミナルに着くと、乗客は列を作り入国審査カウンターへ。
やっぱり社会主義国だなぁ、と感じたのは、パスポートのチェックが凄く長い。
写真と顔をこんなに何度も確認されたのは、これまでで中国が初めてだ。
10分以上掛かり、ようやく入国スタンプをもらうことができた。

ちなみに、ビザを取る時には「イランとトルコの渡航歴はないか」ということを確認されたのであり、それらの国へ渡航したことがあれば中国へは入国できない…というのが、半年前くらい前にバックパッカー界隈で噂になっていた。
私はどちらも渡航歴ないので、現状がどうなってるのかは分からないが。

預入荷物は入国審査の後に受け取ることになっていたようで、私より先に進んでいた乗客が、皆それぞれの荷物を待っていた。
しかし、この荷物がなかなか届かない。
飛行機の荷物受け取りでもそうなのだが、命の次に大事な自転車が出てこないこちらの身としては、この荷物待ちの時間がとてもやきもきする時間なのだ。

待っている間は、麻薬犬のくせに女性を見るとやたらと尻尾を振って戯れている駄犬を眺めたりしていた。

20分程待ち、ようやく荷物が到着。
フォークリフトに自転車が載ってやってきたのを見て、壊れていないか心配になったが、異常なくホットした。
フェリーの場合、箱詰めしないでいいから荷物を取り付けるだけで走り出せるのが、とても嬉しい。


ということで、さぁ走り始めますか。

で、走り始めたはいいけど、道が全く分からない。
買っていた地図は英語表記なので、漢字で書かれている標識と見比べても全然ピンともこない。
これではどうにもならん…ということで、早速iPadに入れていたオフラインマップを使用することに…

そして面食らったのが、中国の交通マナーの悪さ!
誰一人として信号を守っていない。守っているのは、異国から来た私だけ。
いや、むしろ信号を守っていたら、後ろから「止まるな、邪魔だ!」とばかりにクラクションが鳴らされる。
信号の数は日本と同じくらいあるのに、全く機能していない。もう撤去してもいいんじゃないか?
南米の国々だって、信号だけは守っていたぞ。

もう一つびっくりしたのが、中国の原付。
ガソリン駆動じゃなくて、バッテリー駆動だから全く音がしない。
この電動原付が市民の足になっており、この電動原付が道路上を我が物顔で縦横無尽に動き回っている。

なお、いくら走行音がしないといってもそこは中国人。
クラクションを意味もなく鳴らすため、「後ろから近づいてきても気付かずに、危ないじゃないか!」という事態にはならない。

とまぁ、いきなり超大国・中国の文化に面食らいつつ、なんとか予約していたホステルに到着。
なかなかハードな中国の日々になりそうですな。

(走行ルート:蘇州号→上海)

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