中国遊戯〜蘇州号②

12/22(763days)
蘇州号

12/22
頭上から響く、「朝食の準備が整ったからさっさと来い」のアナウンスに起こされる、蘇州号二日目の朝。
2等席のマットは些か固く、起きた時には疲労感を覚える。

私はアジア方面には行ったことはないが、中国の朝食といえばお粥のイメージは前から持っていた。
お粥自体は全く無味だが、塩味のある漬物を入れて食べると結構イケる。

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朝食後は、2等席で同室の日本人と昨日政治論をぶっかけてきた中国人とで、私の中国の紙地図を話題に話す。
私の予定ルートの話もそこそこに、中国の歴史なんかの話になって、これがまた結構面白い。
中国人の彼の苗字は「張」さんなのだが、これは先祖が弓作り職人だったから、先祖の主人が授けた苗字だ…という話も聞けたりして、こういう話が存外面白かったりする。

その後は暇だから、カウンターに何か遊ぶものを借りようとなり、中国将棋をすることに。
私は中国将棋全くやったことないけれど、日本の将棋と動き方も、駒の名前もよく似ている。

盤面はちょっと違って、これは日本でいう軍人将棋に似ている。

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ちなみに中国将棋は、相手から取った駒を使うことはできず、ただ奪ってゲームから取り除くだけになる。
日本の将棋だと、奪った駒を使って、劣勢の状況から起死回生の一手を打てたりもするのだが、中国将棋はそれができない。

そのため、一つでも駒を奪われると致命傷になりかねないため、必然長考の傾向になる。
初観戦で興味深く、動画を撮っていたのだが、最初の一手で1分以上掛かったため、思わず「早うせい」と突っ込んだ程。

将棋というゲームは、戦国時代に武将が陣中で、盤上の駒を動かして戦略を練ったのが起源だと言われている。
中国将棋は奪った駒を使えない、日本将棋は奪った駒を使える。
要は、捕虜は生かすか殺すか…ということになるのであり、ここら辺はお互いの国の(昔の)戦争観に関係しているのだろうか。
まぁ、決して中国将棋が野蛮だというわけでなく、単純に興味深かったです。

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ちなみに蘇州号、なんと麻雀部屋があり、自動卓を2台備えている。
なお麻雀もいわゆる中国麻雀で、日本のルールとは大分違う。

牌の種類、鳴き方、面子の作り方、親の回り方は一緒。
違いはドラ無し、役なしでも上がれるところ。
鳴きもやり放題のため、いかに早く上がれるかということのみになる。

河もみんな牌を投げ捨てていくため、誰がどの牌を捨てたのか全く分からなくなるため、相手のロン牌も分らない始末。

でも、麻雀はやってて面白かった。

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ここら辺の中国独特の遊び方を知れただけでも、蘇州号に乗れて良かったというものである。
ただ、私が麻雀で爆勝ちした半荘で「一旦休憩いれよう」となり、そこから再開されなかったことにはいささか納得がいかないのと、もっと遊びたい寂しさはあったりなかったり。

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