トロールの通り道②~Slettafossen南東7kmまで

Valldal北東13km~Slettafossen南東7km
6/11 (752days)

6/11
前夜には気付かなかったのだが、野宿をした森は私有地だったらしく、入り口が夜の間に締められており、閉じ込められていた。

仕方ないので、荷物と自転車を分けて運び、ガードレールを越えることに。
入り口の木材フェンスが、地面と完全に同化していて全く気付かんかったのよね。
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野宿場所から数キロ程進んだところ、トレッキングコースの入り口があった。
片道5キロ程の長さで、奥まで行けば湖が見られるようなのだが、朝から悪天候でガスっており、かなり悩んだ末に止めておいた。

その代わり、トレッキングコースの入り口にある滝の周りに遊歩道があったため、そちらで我慢しておいた。
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トレッキングコースを離れた後も、天候は回復せず。
折角のTrollstigen走行日に、こんな悪天候の中を焦って走る必要はない。

ということで、道路の脇で少し休憩することに。
お誂え向きにベンチ代わりにと、大木が寝かされていることだし。
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天気の回復を待っている間は何もすることがないので、コーヒーでも作ることに。
天気が悪くても、しっかりコーヒーミルから挽いて淹れる。
コーヒーは粉末にした時点で香りが飛んでしまうのでね。
しっかりコーヒーを楽しみたいなら、やはり豆から挽かないと。
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そんな事してる内に、晴れてきた。
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U字に開かれた谷に、山の両側から流れ込む滝。
指輪物語とか、西洋物の騎士や冒険映画の世界に入り込んだ様な風景。
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標高800メートル付近で高原の開けた場所に出る。
ベンチが置いてあり、そこで昼食休憩を取る。
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こんなに良い風景の中での休憩は、今まで取ったことがないかも。
次々やってくるキャンピングカーからは、コーヒーやら食べ物の差し入れまでもらってしまった。
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しかし、休憩終えて走り始めると再び空は曇り空に。
道の上にもガスが掛かり、かなり視界が悪い状況。

峠の頂上である標高980メートルに到達したものの、下り坂の先は全く見通せない。
ガードレールのないこの道で、この状況で突っ込むのは自殺行為だと判断し、湖畔に腰かけて再び休憩に。
先ほどまでは良く晴れ、半袖で心地よかったのに、今はジャケットを着こまないと寒くて立ち止まってられない・・・。
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30分程待ち、ようやくガスも晴れたため出発。
そこから数キロ進み、車がたくさん停まる駐車場が現れる。
なるほど、ここがTrollstigenの展望台ということがすぐ分かった。

お土産屋を横目に、早速展望台へと向かう。
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駐車場から歩くこと5分程で、展望台へ到着。
見事な九十九折れが山肌に沿って連なり、その後はまるで川の様に一筋の線となり、谷の奥の見えなくなる所まですーっと続いている。
思わずうーん、と唸ってしまう程壮観な眺めだ。
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道の上には車やバスが通るが、この景色の中でその存在はあまりにもちっぽけで、地球の大きさを感じさせられる。
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自転車の団体ツアーも組まれている様で、時折アリの群れの様な列が、谷底へ向かって下っていく。
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展望台からの眺めを十分に堪能した後、いよいよ私も下り始める。
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下りはブレーキ操作に気を付けながら、ゆっくりと下っていく。
展望台では多くの人に声を掛けられ、仲良くなっていたのだが、私に遅れて車で下りてきた彼等に抜かれ際に激励の言葉をもらいつつ、進んでいく。

下りはあっという間で、酔いそうな程グネグネ曲がっている内に、気付いたら谷底に到着していた。
中々ここまで見事な九十九折れはお目にかかれないし、景色も素晴らしく、このTrollstigenに来てよかったと改めて思う。

いやー、楽しかった。
これでヨーロッパ走行に思い残すこと無し。
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Trollstigenを走り切った後は、川沿いに渓谷の中を進んでいく。
後はノルウェーの首都・Osloにある空港へ向け、走っていくだけだ。
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この日はSlettafossenという滝から南東に7キロ進んだ所、牧草地の跡で野宿。

次の記事で、ヨーロッパの走行記は終了予定です
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(走行ルート:Valldal北東13km→Slettafossen南東7km)

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