酔っ払いにはご注意を~Kristiansundまで

Kyrksaeterora~Kristiansund
6/8 (749days)

6/8
前日の電車移動の疲れがまだ抜けきらず、体が怠い。
いや、前日の分が遅れてきたのか、この日の方が大分しんどく感じるのは、歳を取ったということだろうか・・・。
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この日は晴れとなる天気予報だったはずが、生憎の曇り空。
昨晩に地図で予習していた通り、内陸に向かって進んでいく。
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内陸に進むということは、自然アップダウンが多くなる。
長く上り坂を上り、少しだけ下るの繰り返し。

峠の頂上がちょうど県境になっているのは、日本と似ている特徴だな。
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峠を越えた後はまたフィヨルド沿いに戻ってくる。
この辺りは小さな島や半島の上に道路が通されており、その島々の間に掛かる橋を、連続で渡っていく。
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橋を渡る手前は大体は展望台になっており、自分がこれから渡る橋が見える。
橋の後にも道路がすーっと伸び、その道がまた別の島へと渡る橋になっているのが見えるのは、中々お目にかかれない風景でワクワクさせられる。
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16時頃、Tommervagという集落に到着。
ここから先は橋が通っておらず、向かい側の島へはフェリーで渡る必要がある。
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フェリーは対岸まで僅か30分の短い航行で、乗客も私の他には一人くらいで、需要はあまり無さそうに見える。
にも拘わらず、立派なカフェが船内にあるのは流石ノルウェー。
採算度外視で、税金で運行しているのだろうか。
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17時、無事に対岸の島に到着。
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対岸の島に入るとすぐにKristiansundという町に入る。
カラフルな家が入り江沿いに並ぶ様は、スウェーデンの首都・Stockholmをそっくり小さくしたようで、可愛らしい。

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町の中に森林公園があり、ここで野宿することに。
夕食を終え、テントの中で日記を書いていた頃、テントを張っていた茂みの脇の遊歩道から騒がしい声が聞こえてきた。
どうも若者4,5人の酔っ払いの様で、サッカーボールを蹴りながら歩いているらしい。

絡まれたら嫌だなぁ・・・と思っていたのだが、その時は声が遠ざかっていったため、ホッと一安心。

・・・それから3時間ほど経った23時頃。
当に眠りに就いていたのだが、茂み脇の遊歩道再びが騒がしくなり、目を覚ます。
声の調子から、同じ奴らがまた戻ってきた!ということがすぐに分かった。
しかも酔いが更に回っているのか、サッカーボールをそこら中に蹴り込んでガハガハ笑っている。

さっさと通り過ぎてくれー!と願っていたのだが、彼等が蹴り込んだサッカーボールが、ちょうど私のテントの側に来てしまった。

彼等としても、テントがあるとは全く思っていなかったようで、ボールを取りに来た一人がテントに気付いたようで「おっ・・・!?」と声を上げる。

それからは4、5人でテントを囲むように、ヒソヒソ話をしている。
私としては恐怖でしかなく、テントの中で息を殺し、何事も起こらないことを願うしかできない。

幸い、5分程経ち、彼等は何もせずに去ってくれた。
しかし、私も「この場には居られない」と判断し、別の場所にテントを移すことにした。

23時も過ぎた時間からテントを移すなど面倒くさいことこの上ないのだが、彼等が武器を持ってここに戻ってこない保証はどこにもない。
考えすぎないかもしれないが、この自転車旅行において、私はこうした自分の直感には従うことにしている。

「危険に対しては考えずにまず行動すべし。何も起こらなければラッキー。」
これは、危機回避には結構大事な心構えだと思っている。

同じ公園内で、もっと目立たない茂みへとテントを動かす。
地面が濡れてジメジメしており、環境は悪くなったが仕方ない。
その後は酔っ払いにテントを見つかることなく、眠りに就くことができた。
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(Kyrksaeterora→Kristiansund)

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