兵糧攻めとは卑怯なり~Svolvaer西8kmまで

Bjerkvik南西160km~Svolvaer西8km
6/2~6/4 (743~745days)

6/2
滅茶苦茶に雲行きが怪しいこの日の朝。
こりゃ天気予報通り、雨は避けて通れんな。
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いくつかトンネルを潜った後、出ました海底トンネル。
このトンネルを潜った先が、いよいよロフォーテン諸島。

実際にはこのトンネルの少し手前から既にロフォーテン諸島なのだけれど、括りが曖昧で標識も何もない。
トンネルが一番目に見えてわかりやすいので、ここをロフォーテン諸島の入り口とする。
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このトンネルは、海底トンネルにしては3キロと短い方だったから助かった。
それでも海底トンネルの構造上、半分を超えた後の上り返しがやはりしんどいのだけれども。
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トンネル抜けて、遂に入りましたロフォーテン諸島。
ロフォーテン諸島は世界で最も美しい場所の一つと言われているのだが、残念ながらこの日の天候では全くその真価が見えない。
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道中に見晴らしのよさそうな展望台もいくつかあるのだが、やっぱり全く景色が映えない。
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その後もトンネルとアップダウンが続き、48km走ってロフォーテン諸島で初めての町・Svolvaerに到着。
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規模は大きくないけれども、スーパーマーケットが複数あったりショッピングモールもあったりで、小型の商業都市の体を成している。

到着時点でポツポツと雨が降り始めたため、図書館でWifiを拾ってのんびり休憩でも・・・
なんて思っていたのだが、図書館も入ってものの30分で閉館時間となり締め出されてしまった。

仕方なくショッピングモールのベンチに座り、4時間くらいただただぼーっとしていた。
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19時になり、流石にこの日の寝床を見つけないといけないと思い、重い腰を上げてショッピングモールを出発する。

ただ、Svolvaerでの長い休憩の時間中、さすがの私も何もせずにボケーっとしていたわけではない。
図書館で拾ったWifiで天気予報を確認すると、翌日も雨。それ以降は晴れが続くらしい。

ということは、明日は一日テントから動けないことを覚悟し、食料を買い込んでおくのが吉だろう。
そう思い、Svolvaerを発つ前に2日分の食料を買い込んでいた。

ま、2年も自転車旅行やってりゃそこら辺の危機管理能力は長けてくるってもんよ。
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Svolvaerから8キロ程進んだところ、林に通じる脇道が見つかったため、そこに自転車を突っ込んでいき、適当なところでテントを張る。

ちょうど設営が終わった頃に雨が降り出してきたのであり、体内雨天レーダーも随分高性能になってきたな。

6/3
やはり目を覚ましてみると雨だったが、落胆はない。
この日の雨は想定済みであり、むしろ出発するかどうするか迷う余地もない勢いのため、野宿延泊することになんの抵抗もない。

買っていたクッキーをボリボリ齧り、惰眠を貪る。
一日を無駄にした気もしないでもないが、翌日以降は晴れるんだ。

世界で最も美しい場所を、最高の天気で走れるのなら、この一日の延泊はいわば投資。
雨の中、雨合羽を着てまで走るような新参自転車旅行者とは、こちとら年季が違うわけよ。
この投資を恐れないのが、真の自転車旅行なわけ。
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6/4
・・・まさかこの日も雨、それどころか大粒の雹(ひょう)が降るとは聞いてないよ・・・
午前中、13時、14時まで出発のタイミングを計っていたが、15時近くになって心が折れた。
ここで延泊して、翌日に晴れてくれるのを祈るしかない。

延泊を覚悟したまでは良いが、この日の延泊を全く予期していなかったため、手持ちの食料がゼロ。
テントの中で動かなくても、腹は減ってくる。でも食料がない。

持っている食料は、クッキー一袋のみ。
こうなるなら、前日に調子に乗って何袋も食べるんじゃなかった・・・。

要するに何年自転車旅行者しようが、レーダーも危機管理能力も大して働かんということですね。
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(走行ルート:Bjerkvik南西160km→Svolvaer西8km)

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