スムーズには行かない北欧走行〜Oterenまで

Storslett南西42km〜Otren
5/29 (739days)

5/29
前日、最後の峠の頂上にあった絶好の野宿スポットをスルーして先へと進む選択をしたのには、理由がある。

ここから先、南西へ向かって相変わらずフィヨルド沿いに進むのだが、一部そのフィヨルドが東側の内陸に深く浸食する箇所があり、道路もそれに押し出される形で入り江を迂回せざるをえない。

非常に無駄な迂回なのだが、道はこの一本しか無い。
しかし、地図を見てみるとその迂回を避ける様に、入り江のちょうど入口にあるOlderdalenの集落から対岸へとフェリーが出ており、対岸からは道が真っすぐ南へと向かっている。
こちらの方が、距離は短く楽に進めそうだ。

しかし、フェリーが何時に出航するか分からない。
それなら前日にできるだけ距離を稼ぎ、朝早い時間にOlderdalenに着けばいい。
そういう思惑があっての、前日の走行だった。

この日は6時に起き、7時半には出発。
走っている時に、ちょうどOlderdalenにフェリーが就航しようかというタイミングだったので、正にベストタイミングだったようだ。

8時にOlderdalenに到着し、フェリーは8時15分発。
料金は自転車だからか、無料だった。
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このフェリーは対岸までわずか45分程の短い航行なのだが、中には立派なラウンジがあり、カフェもある。
ノルウェーではこの後も何度かフェリーに乗る機会があったのだが、どれも必ずカフェが着いており、立派な物が多い。
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ピンの着いているのがOlderdalenで、赤線の航路で対岸へ。
対岸からはまたフィヨルド沿いに南進し、フィヨルドの終わりで道路が合流する。
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ということで、9時に無事、対岸の集落・Lyngseidetに到着。
少し小雨が降っており、ツーリストインフォメーションがあったため、そこに休憩を兼ねて避難することに。

このインフォメーションがアウトドアショップの2階にあるのだが、そもそもノルウェーで初めて、というかようやく、アウトドアショップを見つけた。

「もしかしてガスストーブなら見つかるんじゃね?」と大いに期待したのだが、ガス缶はあるのにバーナーヘッドが何故か置いていない。
一応聞いてみたのだが、どうやら売り切れてしまったらしい。

残念だが、この先でも入手できるチャンスが出てきたかもしれない。
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Lyngseidetで1時間半休憩していたのだが、結局天気が好転することなく、小雨の中で先へと進む事に。
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この様子だといつ雨が大降りになるかも知れないので、出発して間もないが、バス停があったためそこで昼食を食べることに。

こういう屋根付き物件はノルウェーでは中々見つからなくて貴重であり、ここで昼食を取らずに先へ進んだ場合、雨が強まれば休憩することもできず、空腹の中での走行を余儀なくされる可能性があるのでね。
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昼食の後は、ギリギリ天気が崩れない中で走って行く。

トンネルが多く、自転車走行不可のものばかりなので、脇道を通ることが多い。
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しかし、やはり途中から雨が強くなり始めた。
ラッキーな事にサッカーコートにベンチがあり、そこで雨宿り。
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その後は雨の弱い間隙を突いて進んだのだが、また再び雨脚が強まり、同時にかなりの強風が吹き始めた。

風はますます強まり、遂には自転車を漕ぐ事も辛くなり、たまらずに道路脇にあった電圧機の設置されている小屋の陰に退避。

2時間程待ってみて、少しは弱まったのでまた進みだしたのだが、それも僅かな間弱まっただけで、またすぐに雨も風も強くなりだした。

こんな状況で頑張って走ることもないだろう・・・ということで、この日の走行は50キロと早々に切り上げ、Oterenという集落で茂みにて野宿。

雨の多ささえ無ければ、治安も道路状況も良い北欧は走りやすい環境なんだけどなぁ・・・。
なかなかそういう完璧な地域というのはないわけですな。
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(走行ルート:Storslett南西42km→Oteren)

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