必死こいて走って食う冷や飯は美味いか?~Sodankyla北70kmまで

Santa Crauz Village北110km~Sodankyla北70km
5/17 (727days)

5/17
普段朝食はインスタントラーメンと白米なのだが、ストーブはぶっ壊れたしこの日は雨だしで、手持ちのパンで朝食を済ます。

まぁ晴れていたとしても、調理に死ぬほど時間が掛かるウッドストーブを朝に使う気は毛頭無いのですが。

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この日は滅茶苦茶に寒い上に、昨日とは打って変わって北から吹く向かい風。
北極圏に入っただけでこんなにも気温下がるのか?という変わりよう。
前日は25℃越えで、この日は日中6℃と来たもんで、体が変になりそうだ。

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どんな阿保でも、文字が読めない子どもでも、一目見りゃ「あ、これ落ちたら死ぬな」と分かる良い標識。
海外の標識は規制が緩いのか自治体に任せているのか、種類が多くて面白い。

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途中Sodankylaという町を通過する時、スーパーで買い物。
火を使わない飯は何だ・・・?と考えた時、タコスを思い出した。
トルティーヤもそんなに高くないので、今後の主食はタコスになりそうだ。

Sodankyla以降は上り坂が多くなり、風も雨も強く、中々進むことができない。
寒さと空腹も重なり、心が折れそうになる。

そういえば、北極圏を過ぎてからやたらと熊の置物が増えたように思う。
今のところ熊はヨーロッパで見てないし、過去に北欧を走ったサイクリストのブログを見ても、熊についての記述は特にない。

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北欧に住む熊はブラウンベアであり、グリズリーに似て、ブラックベアよりも大きい。
それなのに、アラスカやカナダみたいに「ベアスプレーは絶対持てよ!テントの中に食料は入れるな!」と言ってくる人はいない。
それに、ベアスプレーも売っているのを見たことがない。

Stockholmでお世話になったWarmshowersホスト、Bjornに「ベアスプレー持った方が良い?」と聞いてみたのだが、彼も「いやぁ、いらないよ」と言っていた。
北欧とアメリカでは、熊に対する接し方や考え方が違うようだ。

まあ、かといって絶対出会いたくはないんですが。

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その後も心が折れそうになるのを何とか踏ん張り、Sodankylaから70キロ進んだ所、カフェに到着。
ここで温かい飲み物でも飲もう・・・と思って頑張っていたのだが、開いていない。

途中にも何軒かカフェはあったのだが、全て閉店。
この辺りは、週末しか店を開けないカフェが多いらしい。

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ここにも熊の置物。
「ようこそ!(僕の胃袋へ)」

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これ以上進むのはもう気持ち的に辛かったので、カフェの近くにある湖畔で野宿することに。

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今までも凍った湖はいくつか見てきたが、広範囲にわたり、かつかなりガチガチに凍っている。
Arctic Circleという線で、北極圏が区別されている理由が分かった気がする。
寒さのレベルが違う。

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寒さに震える手でテントを立て、テントの中で冷たい飯。
タコスはちっとも私の体を温めてはくれない。

まぁ、何とかするしかないか。

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(走行ルート:Santa Crauz Village北110km→Sodankyla北70km)

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