やっぱりローカル道の方に惹かれる~Jarnstaまで

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前日にテントを張った時には気付かなかったが、少し離れた所に民家があったようで、昨晩と明朝に掛けて馬を連れた人が、何度か近くを通っていた。
何も言われなかったけど、見えてはいただろうな。
この話自体どこまで本当か分からないが、「スウェーデンでは森の中で野宿、それが人の土地でも全く問題はないぞ」という話をスウェーデン人から何度か聞いていた。
これが法律上許されているのか、人々が見て見ぬ振りをしてくれる、という意味かは分からないが、野宿に対して割と寛容的な土地柄であることに間違いはないようだ。
沿岸沿いを通るメインの道路の脇を通るか、山中のローカル道を通るかの二択。
というのも、途中で高速道路しか道がなくなってしまうため、そこを通らざるを得なくなるようなのだ。
こちらの方が、高速道路を通る距離が少なく済むようなので。
特に標高ががっつり上がる訳ではないのだが、森深い山中だけあって、昨日見かけた湖よりもガッツリ凍っている。
日本人には想像つかない程、薪を消費するのだろう。
時折路肩には山盛りの丸太が積み上げられている。
このローカル道は全くといって言いほど車通りがない。
道も未舗装路なので、周辺住民以外は通らないのだろう。
と言う訳で、スッポンポンになって路肩を流れる小川で久しぶりの水浴びと洗濯。
雪解け水なので手が痺れる程冷たく、全部終わった頃には手が真っ赤っかに。
スゲーッ爽やかな気分だぜ。
久しぶりに新しいパンツを履いたばかりっつーのはよぉ。
未舗装路でもよく固められて整備されているため、意外とペースよく、アスファルト舗装に戻ってこれた。
橋を渡った先でメイン道路と合流するはず。
合流してから高速道路を通る区間も、自転車禁止の看板もなく、一応走れるようにはなっている。
そりゃ、道がこれしかないんだから、制限したら地元民は車しか移動手段無くなるし当然か。
とはいえ、やはり大型トラックも車もバンバン通る為、かなり怖いことに変わりはないが。
走らないといけない区間が短く済んで助かった。
この先また高速道路を走行しなければいけない区間があるが、夕方以降は走りたくない。
翌日朝の明るい時間に走りたいため、その手前で何とか見つけておきたい。
それでもこの日は中々いい場所が見つからず、テントを張れるけどいい立地ではない・・・という理由でスルーしていた路肩の森まで数キロ戻って野宿することに。
テントの中に入ってしばらくして、外でガサガサっという音が。
何だ!?とびっくりして外を見ると、雌のムースがじーっとこっちを見ている。
大型の野生動物を見るのはカナダ以来だ。
スウェーデンにも熊が出るらしいのだが、ベアスプレーを持っていないため、ムースで良かった・・・というのが本音。
ここから北上していけば、もっと野生動物に遭遇する機会が増えそうだ。
(走行ルート:Sundsvall北20km→Jarnsta)