凍ってやがる・・・早すぎたんだ~Hudiksvall北30kmまで

Gavle北50km~Hudiksvall北30km
5/4 (714days)
5/4
野宿していた森の木々の隙間に、陽射しが射し込む快晴の朝。
毎日これくらい晴れてくれるなら、月額で一万円くらいでも払うよ、私は。
自転車旅行終えた瞬間に解約するけど。
スウェーデンでは、どの家も必ず煙突が付けられている。薪ストーブを使うからだろう。
毎年の冬、全部の家の天井を上り、煙突からお邪魔するサンタさんの苦労を思うと、ねぎらいの言葉を投げかけてあげたい気持ちになる。
ヘラジカ注意の看板がこの辺りから出始めた。
こういう看板を見るとアラスカを思い出すし、北極圏に近づいている実感が湧いてくる。
看板もそうだが、この辺りから路肩に雪が積もっているのを頻繁に見かける様になってきた。
ここまで寒さこそ感じる日はあれど、晴れていれば暖かだったヨーロッパ走行。
北極圏に向かっている訳で、どこかで本格的な寒さにかち合うことは確実とは分かっちゃいたが。
実際雪を見ると、「あぁ、晴れてても寒い地域に突入していくのか」とかなり憂鬱な気持ちになってくる。
それでも湖が凍る程とは思ってもみなかった。
しかも相当に広い湖が・・・。
凍ってやがる・・・早すぎたんだ。
そして一番困ったことになったのが、路肩の雪の存在。
ヨーロッパ、特にデンマーク以降は森がそこら中にあるため野宿場所には全く困っていなかった。
それはこの地域でも変わらず、パッと見は野宿なんて簡単そうに見えるのだが・・・。
路肩に積もる雪が溶けて森の方に流れ、地面がぐっちゃぐちゃに濡れてしまっているのだ。
それならまだマシな方で、酷い所なら森の中にまで雪がまだ積もっていたりする。
こんな状態だと、流石にテントを張るのは難しい。
この日は野宿場所探しが非常に難航し、126キロも走り、時間も21時になった頃、ようやく少し乾いた森を発見することができた。
やっぱりこの時期、北欧に来るのは早すぎたんじゃねぇか・・・と後悔を覚え始めたのでした。
(走行ルート:Gavle北50km→Hudiksvall北30km)
素晴らしい。未知の国々。
素晴らしい。未知の国々。羨望です。