心の贅肉~Nykoping北東60kmまで

Vaderstad~Nykoping北東60km
4/26~4/27 (706~707days)

4/26

この日は朝から晴れ間が見えている。
無職の道楽者が「日頃の行いが良いからだ」なんておこがましいことは言いやしませんが、運が向いてきたな。

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とはいえ、曇り空混じりの晴れな訳で、太陽が隠れてしまえばかなりの冷え込み。
確か途中で見た電光掲示板の気温だと9℃くらいだったと思う。

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で、今日も追い風が吹いている訳ですが、そりゃあスイスイ進む分には助かる。
でも、この風が冷たいのなんの。

アメリカのウォルマートで買った安物の手袋を着けてるけど、風をシースルーかの如く通す質の低さなので、指が痛くて仕方ない。

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何とか寒さに耐えつつ、11時半にLinkopingの都市に到着。

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寒さで頭がぼーっとするのと、Wifiを拾いたいがために図書館に入る。
で、この図書館がまぁ立派な設備で。

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カフェは当然設置されていて、ソファーもフカフカで、現代アートのギャラリーもあったりして。
児童書もかなりの数を揃えているようで、子どもが楽しく読書できる空間を、手作りのキャビンやら小屋を作って演出している。

「図書館は楽しい場所だよ」と子どもの頃に印象付けるのは、教育上非常に良い事だと思う。
「図書館=楽しい→読書も楽しい」という好循環が生まれそうで、こういう良い環境が街にあるのは羨ましい。

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休憩後は特に印象に残る道もなく、覚えていることといえば途中雨にも降られたことくらいで、特別何かあるわけでもなく。

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今日も今日とて森林に突っ込んで野宿。
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4/27
昨夜もそうだったが、この日の明朝も寒さで目が覚める程の冷え込み。
ナンガの冬用寝袋でも寒さを感じるとは・・・北極圏へ向かって進んで行くのに、大丈夫だろうか、とかなり不安を感じ始める。

この日も青空が広がるいい天気。
風景は相変わらずの田舎で、特に印象に残ることは無いわけですが。

自転車旅行は、長く続けていると心が贅沢になっていくように思う。
こういう田舎風景でも、昔なら「のどかでいいなぁ、心が落ち着くなぁ」と感じていたように思う。
今は、「退屈でつまらねぇ」と見えてしまう。

逆に、肉体に直接関係する項目・衣食住に求めるレベルは低くなっているように思う。
これらに対しては「お金かけなくてもいいや」とどんどん質素になっていく。

体だけでなく、心や感覚というのにも「贅肉」というのは付くんだなぁ・・・と思う。

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スウェーデン語で学校はSkola。
防御呪文に特化した教育カリキュラムを採ってそうだ。

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この日は100キロ走ったのに、道中撮ったのは上の写真2枚だけ。
無心で走っていたと思う。

適当な森で野宿して、晩ご飯はウッドストーブを使って炊き込みご飯。
道中が退屈だった分、焚き火の様な無駄な遊びが楽しく思えて仕方がない。

また飯作るだけで2時間掛かった訳ですが、こういう無駄を楽しめるのも、自転車旅行の「贅沢」というやつですな。

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(走行ルート:Vaderstad→Norrkoping北東20km→Nykoping北東60km)

コメント

  1. 気づけば北欧でした。
    スウェーデンの自然も豊かで良いですね。私は普段ビルばかり見てるので、贅沢な悩みだなぁ〜、羨ましいなぁ〜、と思って読みました。何となく中南米の方が未知な感じで、危険な印象で刺激的な気がしましたが、ヨーロッパは安心して読めそうです。

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