やはり物価高なヨーロッパ~Koge北20kmまで

Orslev~Koge北20km
4/20 (700days)

4/20

森には陽射しが射し込み、少し肌寒い朝でも温かみを感じる朝。
ドイツでは良くて曇り空、ほとんどの日で雨に降られていたが、デンマークは滑り出し順調。

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ドイツでは、アルファベットのAとOとUの上に2つ点々が付く、独特の文字があった。
デンマークもデンマーク語という、独自の言語が使われているのだが、英語の発音記号の様な種類の物が加わった。

どう発音すればいいのか全く分からないのだが、これが結構厄介で、字面だけだと街の名前が全く頭に入ってこない。
「自分がどの街をを通ったのか」を振り返る時、街の名前が頭に入っていないため、「あれ?どの道通ったんだ?」と思い出すのに苦労する。

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道自体は走りやすく、天気も良いのだが、如何せん風景の変化に乏しい。
これはヨーロッパ全域に言えるのだが、「走っていてハイになる」という感覚にはならない。

歴史的な建造物というのは多く見られるが、雄大な自然という物は今のところヨーロッパでは出会っていない。
自転車走行自体を楽しむというよりかは、観光地に辿り着くための移動手段としての自転車走行・・・という面が、ヨーロッパではどうしても強く出てしまう。

この走行感覚の違いというのが、後々大きく今後の予定に影響してくることになるのだが、それについてはまだ先の話。

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しばらく走り、Kogeという街で食材の買い出しを済ませたのだが、Koge以降、それまで牧草地ばかりだった田舎道に変化が。
牧草地が姿を消し、家が全く途切れることなく続くようになってきた。

Kogeからデンマークの首都・Kobenhavnまでは30キロ程。
もう完全に首都圏に入ってしまったようで、しばらく走ってみたのだが、「あ、こりゃ野宿は無理だ」と悟った。

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というわけで、ヨーロッパでは初めて公式のキャンプ場へ。
「高いだろうな」とは思ってはいたのだが、何とそのお値段141クローネ!(約2,500円)

「この値段って北欧じゃ普通なの?」と受付に聞いてみた所、「普通だね。ノルウェーはもっと高いよ」とのこと。
・・・こりゃ北欧では苦労しそうだ。

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キャンプ場に泊まるのが分かっているなら、もっとちゃんとした食材を買って、凝った料理にすればよかった。
無限にガス使えるんだし。

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デンマーク、そして今この記事を書いているスウェーデンでは尋ねてもいないので分からないのだが、ドイツではガソリンスタンドでガソリンの購入を断られた。
なんでも5リットルからの販売らしい。

そのため、ドイツではアウトドアショップでホワイトガソリンを購入した。
デンマーク以降ではホームセンターで灯油を買って使用しているのだが、いずれにせよコストはガソリンよりもべらぼうに高い。
これでは朝にコーヒーを淹れる分の燃料すら削って、チマチマ節約しなければならない。

何とかならんかね・・・と考えて行きついたのが、ウッドストーブ。
野宿するのは大抵森の中で、森の中には無尽蔵に枯れ木が燃料として転がってるじゃないか!という発想でたどり着いた。

ウッドストーブはアウトドアショップに売っているのだが、調べてみると仕組みは非常に簡単で、自作も容易にできるらしい。
ということで、穴を開けたフルーツ缶を2つ組み合わせて作ってみた。

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底にも穴。
実際には改良を重ね、側面も底面ももっと穴を増やし、大きくしています。
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今後、こいつが大車輪の働きを見せ、火の車の私の台所事情の救ってくれればいいのだが。
ウッドストーブ君。君には大いに期待しているぞ。

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(走行ルート:Orslev→Koge北20km)

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