ドイツはライン川と共に~Koblenzまで

Frankfurt・Russelsheim~Koblenzまで
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私がアルゼンチンから飛行機に乗り、ドイツのFrankfurtに到着したのは3月24日。
実に2週間以上も自転車で走らず、長逗留してしまった。

というのも、南米の終盤から自転車に色々トラブルがあり、修理しなければ走れない状況だった。
それが、パーツの到着待ちやら、キリスト教イベントのイースターによる4連休で自転車屋が開いてないやら、色々悪いことが重なり、この2週間の長逗留となっていた。

ただその間悪いことばかりではなかった。
この2週間、私はドイツ人の友人で、Frankfurt近郊に住むArthurの家に泊めさせてもらっており、その間彼が非常に良くしてくれた。
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私が旅行を始めて3日目、アラスカのAnchorage郊外で彼と出会い、その時はほんの15分程会話しただけだった。
私のFacebook投稿を見て、アメリカ大陸縦断完遂を知った彼は、同時に私がドイツのFrankfurtに来ることを知り、家に招いてくれたのだ。

「どれだけ長くいてもいいよ」と言ってはくれていたのだが、私もまさか2週間もお邪魔することになるとは思ってもいなかった。
彼を含め、彼のご両親、兄弟質には本当にお世話になりっぱなしで感謝の念しかない。

そして、出発の日。
Arthurとお母さんに見送られての出発。

2週間もいて一向にドイツ語の勉強をしなかった私だが、それでも少しだけ覚えたドイツ語と、ロシア語(ご両親のルーツはウズベキスタン)でお別れの言葉を言う。

「Danke schoen」(ダンケシェン。ドイツ語でありがとう)
「Cпасибо」(スパシーバ。ロシア語でありがとう)

長い時間お世話になった人に対し、別れの時はいつも、すべての感謝の気持ちを言葉にしたいと思っているのだが、いつもそれが叶わない。

出てくるのはいつも涙と、「ありがとう」の言葉だけ。
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自転車を走らせ、別れの余韻が薄れた頃に、自転車旅行に戻って来た実感が湧いてくる。
ドイツ・Frankfurtから目指すはヨーロッパ最北端、ノルウェーのNordkapp。
距離は約4,000キロ。
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Frankfurtから走る事数10キロ。
それまではマイン川という、割と大きめの川沿いを走っていたのだが、途中で更に大きな川と合流することになる。
ドイツを流れる川の代名詞と言ってもいい存在、ライン川だ。
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滞在していた頃にArthurが説明してくれた所によると、ライン川は過去から現代に掛けて、ドイツを貿易面、工業面で支える最も重要な川ということで、ドイツ人はこの川を非常に大事にしているそうだ。

確かに川沿いには古代の城壁や砦がそのままに残されており、また町がほとんど途切れることなく続いている。
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ドイツでは古い建物を壊すことは法律で禁じられているとの事で、軽いリフォームだけしてそのまま使い続けているそうだ。

川沿いに存在している街並みは確かにどれも古く、そのことが、このライン川がドイツの発展のために重要な役割を担ってきたことの証拠だろう。
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対岸から見た展望台と、対岸にある街の写真もどうぞ。
※Frankfurt滞在中、Arthurに連れて行ってもらいました。

私が今走っているのがライン川の西側。
展望台から見た写真を見てもそうなのだが、西側の方が建物が密集していて街の規模が大きいな、と走っていても感じられた。

東側は自転車では走らなかったのだが、Arthurと観光で行った所はワイン畑が一面に広がり、静かな観光地、という印象を受けた。
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ライン川沿いは街が途切れることがないため、野宿場所を探すのに苦労しそうだな・・・と走りながら思っていた。
実際のところ、小さな集落の中ではかなり難しいというのが、以降の走行を踏まえての感想なのだが、意外と大きな街の方が野宿はやりやすかった。

というのも、ドイツの大きな街には必ずと言っていいほど森林が郊外にあるため、そこなら人目を気にせずにテントを張ることができる。

この日も、大きめの街、Koblenzの郊外の森林でテントを張り、自転車走行復帰初日を、無事に終えた。
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(走行ルート:Russelsheim→Koblenz)

コメント

  1. 私の欧州旅行はドライブ旅行、2回、各1ヵ月でした。旅の変化を楽しみます。期待します。宜しく。

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