未練~Tolhuin南西80kmまで

Tolhuin~Tolhuin南西80km
3/13 (662days)
3/13
朝目が覚めると、雨。
しかも空全体を雲が覆っており、短時間ではとても止みそうに思えない。
朝ご飯にパンを買い、本を読みながら時間を潰し・・・それでも中々止んでくれない。
間食でもう一度パンを買って、結局雨が上がったのは11時前。
変態仮面に通ずる何かを感じる。

Ushuaiaまでは100キロちょっと。

快晴になったと思いきや、結局出発してしばらくした後、ザーッと雨に降られた。
これなら雨が降っている時に出発しても変わらなかったな。


50キロ程走った所で風光明媚な湖があり、そこから道は山肌に沿って上り始める。


ある程度上った所からは、湖全体がよく見渡せて気持ちが良い。
風も強くなく、心地よい風が吹いており、湖面に小さな波が立っている。
その波が太陽の陽射しを受けて、キラキラと光っている。

その白く光るさざ波が、湖の終わり、岸辺の壁に、列をなすようにして順番にぶつかっていくのを繰り返している。
さざ波が岸辺に吸い込まれて消え、また次のさざ波が吸い込まれ・・・。
その様を見て、私には何故か、白く光るさざ波と自転車旅行者が、似た者同士の様に感じられた。
世界の果ての終点・Ushuaiaには、夏から秋にかけてのこのシーズン、毎日の様に自転車旅行者が行きついているだろう。
このさざ波が、湖の終点に、列をなしてぶつかるように。
さざ波は終点にぶつかると飛沫を上げ、散り散りになっている。
自転車旅行者も、終点に辿り着いたらそれぞれが散り散りになる。
ある者は国へ帰り、ある者は新たな目的地を目指して走り続ける・・・
そんな世界の終点のここでも、少しずつ色づく葉の色から、短い秋の訪れを感じる。
そしてすぐに秋は終わり、厳しい冬がやってくる。
サイクリスト達のシーズンも、同時に終わりを迎える。
冬が終わり、次の春を迎えた頃、また何人ものサイクリストが次々とこの世界の終点にやってくるのだろう。
岸辺にぶつかるさざ波の様に。
この上り坂を上っている時、車で旅行中のチリ人の老夫婦に話しかけられた。
彼等はUshuaiaを既に観光し終え、これから来るまで帰る途中だと言う。
「この上り坂ももうすぐ終わりだよ。上り終わったらUshuaiaまでは下るだけ!もう少しだね」、とご主人。
確かに彼等と話した展望台から程なくして頂上を迎え、下り坂が始まった。
それと同時に猛烈な寂寥感が押し寄せて来た。
あぁ、私のアメリカ旅行が終わってしまう!
と、思ったら、全然まだまだ上り坂があった。
ここら辺はスキー場になっているらしく、今はシーズンオフで動いていないがリフトが設置されている。
パタゴニアでスキーができるなんて、この旅行に出なければ一生知らなかったよ。
パタゴニアは不毛の地だと思っていたし。
アップダウンが続いている物の、このまま走ればUshuaiaには20時には着くだろう。
着くのだろうが・・・
道を逸れ、自転車ごと森林に突っ込んだ。
20時の暗くなり始めている中でホステルを探したくない、という現実的な理由がまず一つ。
そしてもう一つが、「アメリカ大陸の終わり」という瞬間を、そんな理由で邪魔されたくない。
私はアメリカ大陸縦断完遂の瞬間を、ゆっくりと味わいたいのだ。
ということで、全く予定になかったUshuaia手前でのもう一泊。
まさかまだこのテントに活躍の場があるとは・・・
明日はいよいよ、終点・・・か。
(走行ルート:Tolhuin→Tolhuin南西80km)
今頃はドイツですね😊
これ書いてるの4月4日ですから❗
色んな事ありましたね(*´-`)アメリカ大陸の旅は。楽しいこと辛いこと。嬉しいこと
寂しいこと。一生の宝になりますね😊旅が終わって歳とってもちゃんと思い出して下さいよ❗恩返ししないとね😊✌
て、まだまだ先の長い旅でしたね(笑)
これからもブログ楽しみにしてます(^o^)
ヨーロッパの旅🎵
いやぁ、まさかこんなにもドイツで動けないことになるとは思ってもなく・・・
明日、出発です。
アメリカ大陸は本当に素晴らしい思いばかりしたので、ヨーロッパでもそうなることを願っております!
> 今頃はドイツですね😊
> これ書いてるの4月4日ですから❗
> 色んな事ありましたね(*´-`)アメリカ大陸の旅は。楽しいこと辛いこと。嬉しいこと
> 寂しいこと。一生の宝になりますね😊旅が終わって歳とってもちゃんと思い出して下さいよ❗恩返ししないとね😊✌
> て、まだまだ先の長い旅でしたね(笑)
> これからもブログ楽しみにしてます(^o^)
> ヨーロッパの旅🎵