今宵は炎と共に~Cochrane南64kmまで

Cochrane~Cochrane南64km
2/19 (640days)
2/19 (640days)
2/19
スーパーで買い物をし、2日間のんびりしたCochranを10時半に出発。
120キロ南、Puerto Yungayを目指す。
Puertoとは「港」のことであり、ここでは再度フェリーに乗る必要がある。
この日は道路の状態が悪く、コルゲーションの凸凹に自転車と体をガタガタ跳ね上げられながら進んで行く。
ボリビアでもコルゲーションには散々苦しめらた。
長い時間この上を走っていると、船酔いと似た感じで気持ち悪くなってくる。
長い時間この上を走っていると、船酔いと似た感じで気持ち悪くなってくる。
「コルゲーション酔い」なんて、自転車旅行者しか覚えない病状でしょう。
チリのコルゲーションは酔うのではなく、ボクシングで言うリバーブローを喰らったかの様に、肝臓が痛くなる。
ボリビアの地面は砂状で柔らかかったのだが、チリの地面はかなり固いため、こういう違いが出てくるのだろうか。
しつこいくらいに肝臓は攻められるし、天気はこの日あまり良くないしで、どうも気分が乗ってこない。
アップダウンばっかりだし。
アップダウンばっかりだし。
昼休憩の後からは雲が晴れ、風景も良くなってきた。
やはり考えることは同じ様で、何人もの自転車旅行者が以前ここに泊ったのだろう。
焚き火を起こした石組みがそのまま残されている。
焚き火を起こした石組みがそのまま残されている。
ということで、私も早速火を起こす。
この日は木も乾いており、すぐに火を起こすことができた。
この日は木も乾いており、すぐに火を起こすことができた。
焚き火をしたのはカナダ北部以来であり、嬉しくなってそのまま晩ご飯も焚き火を使って作ることにした。
当然、キャンプで作る物と言えばカレー。
当然、キャンプで作る物と言えばカレー。
このカレーがまた良い出来で、いつも以上に美味しかった。
そしてこれは後日談になるのだが、翌日の晩御飯はいつも通りガソリンストーブで料理しようと火にかけた。
火にかけてしばらくして、ふと良い香りが漂ってきた。
火にかけてしばらくして、ふと良い香りが漂ってきた。
何の匂いだろうか、としばらく匂いの記憶を辿った後、これはこの日焚き火に使った木の香りがコッヘルに着いているのだ、ということに気付いた。
普段はガソリンの煤の匂いがするのだが、優しい木の香りが調理している間に漂うことが、数日間続いた。
普段はガソリンの煤の匂いがするのだが、優しい木の香りが調理している間に漂うことが、数日間続いた。
その香りも日数が経つと無くなってしまったのだが、匂わなくなった時は寂しささえ覚えた。
晩ご飯を食べ終えた後も、何をするわけでもなく木を投げ込み続け、じっと火を眺めていた。
木が焦げる良い匂いが漂い、炎が揺らめくのをただ眺める。
幸せな時間と言うのは、こういう時間を言うのでしょう。
木が焦げる良い匂いが漂い、炎が揺らめくのをただ眺める。
幸せな時間と言うのは、こういう時間を言うのでしょう。
そういえば、カナダのユーコンで家に泊めてもらった時。
あの時も晩ご飯を食べ終わった後、家のすぐ裏にある湖に行って、その家族と一緒にキャンプファイヤーを囲んだ事を思い出した。
あの時も晩ご飯を食べ終わった後、家のすぐ裏にある湖に行って、その家族と一緒にキャンプファイヤーを囲んだ事を思い出した。
日本では普通に生活していてキャンプファイヤーをするなんてことは無い。
学生の時、夜の海岸で焚き火を炊いた事がある。
物の5分もしない内に警備員が来て、「消しなさい」と言われた。
学生の時、夜の海岸で焚き火を炊いた事がある。
物の5分もしない内に警備員が来て、「消しなさい」と言われた。
ユーコンで住む彼等は、さも日常的で当たり前の事の様に、湖畔で火を起こしていた。
まだ旅行が始まったばかりだった私はカルチャーショックと、羨ましさを覚えたものだ。
旅行を終え、普通の生活へと戻った後も、一日の終わりに焚き火を起こして火を眺める。
そんな暮らしをすることができたら、どれだけ幸せだろうか。
そんな暮らしをすることができたら、どれだけ幸せだろうか。
炎が消えてもなお、熱を持つ木を眺め、その熱も冷めてから私は眠りに就いた。
(走行ルート:Cochrane→Cochrane南64km)
ええ文やった。
素晴らしい。焚き火の思いです。考えの外でした。最高。
久々にブログ拝見しましたー(^-^)
湖の綺麗な水色✨空の青さ✨真っ直ぐな道✨クネクネした道✨美味しそうなカレー✨コーラ✨焚き火の吸い込まれそうな炎✨店長の愚痴…(笑)
チリの旅もどの辺ですかね。
その辺の水は飲まない様に(^^;
体調とかは大丈夫ですか?相棒の自転車も調子は大丈夫かな(^^;
この先も道中気をつけて下さい(^_^)
日本でも気軽に焚き火ができるのであれば、とてもリフレッシュに良いと思います。
> 素晴らしい。焚き火の思いです。考えの外でした。最高。
パタゴニアの水はとてもきれいなので、適当な小川で飲んでも今のところ全く問題なく、とても美味しいです!
体調は問題なし、自転車は問題あり、でしょうか・・・。
南米が終わればプロショップに頼んで分解清掃してもらおうと思っています。
> 久々にブログ拝見しましたー(^-^)
> 湖の綺麗な水色✨空の青さ✨真っ直ぐな道✨クネクネした道✨美味しそうなカレー✨コーラ✨焚き火の吸い込まれそうな炎✨店長の愚痴…(笑)
> チリの旅もどの辺ですかね。
> その辺の水は飲まない様に(^^;
> 体調とかは大丈夫ですか?相棒の自転車も調子は大丈夫かな(^^;
> この先も道中気をつけて下さい(^_^)