セロ・カスティージョ~Villa Cerro Castilloまで

Coyhaique~Villa Cerro Castillo
2/13 (634days)

2/13

前日の天気予報通り、この日も快晴。
休憩するには勿体ない青空。
というわけで、予定通り1泊だけしてCoyhaiqueを去る。

こんな天気には、皆外に出て自転車に乗りましょう。

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この日の夕食時に気付くことになるのですが、Coyhaiqueのホステルにどうやら箸を忘れてきたらしい。
この旅行中結構色んな物を失くしているのですが、何だかんだで代えが効いたり、あれば便利だけど無くてもいいよね、という物が多かった。

それがこの箸というのは、全く代えが利かない。
箸を使っていると「ワーォ!クレイジー!」と言って写真を撮られたこともあったくらいなので、一部高級日本料理店を除き、アメリカ大陸では箸を使う文化は皆無と言っていい。

当然売っている訳がないので、もうアメリカ大陸では手に入らないだろう。
いや、ヨーロッパでも手に入るか分からない。

日本に帰るまで箸を使えないかもしれないのか・・・
そう考えると、何だか日本人の魂を少し失った様な気がして、もの凄く寂しい気持ちになった。

・・・当然Coyhaiqueを発った時にはそんな感情になるとは露知らず、快晴のアウストラル街道を満喫していたわけです。
辺りは牧草地で周りに高い遮蔽物がなく、視界が開けていて開放感がある。
風は追い風で、走行条件はすこぶる良い。

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40キロ程走ると牧草地は途切れ、林の中をアップダウンしながら進むようになる。

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流石にこのダウンはやり過ぎだろ。

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ダウン多めを所望したい所なのだけれど、そんな私からの要望に反し、道はどこぞのラーメン店よろしくアップマシマシでがんがん標高を盛ってくる。

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実際には標高1,100メートルくらいで終わってくれてよかった。
もうお腹いっぱいです。

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周りの山はゴツゴツした形になってきた。

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変な岩も時々見受けられる。

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しばらくすると道は下りに入り、途中で展望台が。
蛇の様にうねるように作られた道。

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道の脇には、Cerro Castilloと呼ばれる山が鎮座している。

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Castilloとは英語でCastle、日本語でお城のことであり、確かに西洋の城塞に見えなくもない。
「日本にも’城山’っていう山あんのか?」と調べた所、確かにあるにはあったが全然日本の天守閣とは似つかない形をしていた。そりゃそうだ。
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下りながら野宿場所を探していたのだけれども、どこもフェンスが張られており、結局Villa Cerro Castilloの集落まで辿り着いてしまった。
このVilla Cerro Castilloから道は未舗装路になってしまうため、この日はその手前で野宿したかったのだが・・・。

仕方ないのでこの先に進んでもよかったのだが、集落に到着した途端にアウストラル街道滞在中で一番と言っていい暴風が吹き始めたため、諦めてキャンプ場に投宿。

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このキャンプ場で箸を無くしていることに気付いたわけです。
しかも作っていた料理がタイミング悪いことにスープパスタ。

フォークは元から持っていないし、先割れスプーンも無くしていたため、普通のスプーンしか持っていない。
スプーンから滑り落ちる大量のパスタをズルズル啜るのは、流石に惨めであり見っとも無いからか、他のキャンプ利用者からの視線を凄く感じました。

我々は一つの箸を失った。
いや、一つではない。先割れスプーン、外付けハードディスク、帽子その他諸々・・・。
私の装備!諸君らが愛してくれた私の装備は死んだ。
何故だ!?

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「ガサツだからさ」

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いやぁ・・・ガサツな男はダメですね。

(走行ルート:Coyhaique→Villa Cerro Castillo)

コメント

  1. 素晴らしい。異次元の南米です。凄い。

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