これぞアウストラル街道~Coyhaiqueまで

2/12 (633days)
2/12
朝食も取り終えて出発しようかという時、かなり重装備のサイクリストカップルが水を確保しに、私の野宿していた河原まで降りて来た。
何でもUshuaiaからからコロンビアのCartagenaまで1年掛けて行く途中だとの事。
ここ最近出会ったサイクリストは、比較的短期間でアウストラル街道のみを走る人達ばかりだったので、長期間旅行を継続するサイクリストに出会うのは本当に久しぶりだ。
やはり重装備の自転車を見ると、同族意識というかシンパシーを感じますな。
この日も快晴で、アウストラル街道にしては珍しく、9時ごろと早い時間でも暖かい。
あれ、きつい上りは無いって言ってた気がするんだけど・・・
結構きついの多くねぇ?
ピレネー山脈を有するフランス生まれの彼等にとっては、この程度のアップダウンは大したことじゃないということか。
先を見てもはっきりと、道が丘の上に向かってガンガン伸びているのが分かる。
流石にこの上りを走るのは一苦労なので、突入する前にバス停で昼食休憩。
樹を手作業で磨いたのがはっきりと分かる、手作り感が出た良いバス停ですね。
昼食を食べ終えてから見えていた上りをガシガシ上っていくわけですが、標高を上げる分、風景に立体感が増していき、どんどん素晴らしくなっていく。
本当に良い道には、多くの言葉は要らないですね。
というか、この道の素晴らしさを表現する文章力が、私には無いです。
ただただ、素晴らしい。
この後もアップダウンが続くわけですが、北上組なのか、逆方面から来る自転車旅行者を何組か見かけた。
皆一様に長期旅行と思わせる重装備であり、そういう重装備の自転車乗りの方がハードな道を選んでいるのは、何だか興味深く思えた。
で、40キロ程走ってアスファルト舗装の道路と合流。
やはりここから交通量が滅茶苦茶に増えて、鬱陶しいことこの上ない。
この程度の交通量でそう感じるなら、日本に帰った後が怖くて仕方がない。発狂するんじゃないだろうか。
合流地点からCoyhaiqueまでは10キロちょっと。
展望台からは、山肌にべったり引っ付いているCoyhaiqueの街並みが見渡せる。
展望台から下り坂になり、もう一度上り返したところで・・・
Coyhaique到着。
アウストラル街道上、最も大きな街であり、大型スーパーやアウトドアショップまである。
ここで休憩しても良かったのだけれども、翌日の天気予報を見ると晴れマークが出ているため、一日だけの滞在予定。
この街道で晴れの日を一日も無駄にしたくないので。
このまま晴れの日がずっと続いてくれればいいんだけどなぁ。
(走行ルート:Villa Manihuales南東11km→Coyhaique)