雨のアウストラル街道~La Juntaまで

Santa Lucia南4km~La Junta
2/7~2/8 (628~629days)

2/7
キャンプ場で7時には目が覚めていたのだが、テントを叩く雨音が止まらない。
時間が経つに連れ、徐々に断続的に途切れる様にはなってきたのだが、完全に雨が収まる気配はない。

出発するか、しないかの判断をズルズルと先延ばしにし、「この素泊まりのキャンプ場に延泊しても仕方がねぇだろうが」という事実に気付いて出発したのがちょうど正午12時。
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出発した時は雨はなく、曇り空。
何とか持ってくれぇー。
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 アウストラル街道は地図に載っている集落や町以外にも、結構断続的に家があったりする。
で、結構な家が何かしらの家畜を飼っている。
そして大体の家がセットで犬も飼っている。

後々聞いた話だと、この辺はピューマが出るらしいんですよね。チーターみたいなやつ。
何十頭もの家畜が、一夜明けるとさっぱり姿を消す・・・なんてことがちょくちょくあるらしくて、それがピューマの仕業であることが多いとのこと。
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要は、ワンちゃんは家畜達の用心棒をしているということです。
ちなみに教育が行き届いているのか、自転車を見ても全く吠えても追いかけても来ない。
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25キロくらい走り、バス停で昼休憩。
バス停には必ず屋根とベンチがあり、アウストラル街道上では非常に重宝している。
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で、この休憩の後から天気が崩れ始めた。
雨が降り、どんどん強まってくる。
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道も崩れ始めた。(FIN PAVIMENTO=舗装区間終了)
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自転車というアクティビティを楽しむために必要な要素として、天候というのはおよそ7割を占めると思う。
残り2割は風景の良し悪し、残り1割は体調やら路面状況・・・といった感じか。

太陽が出ていて青空が広がっていたら、それだけで大体の道は楽しめるし、風景がつまらないにしても走行に集中すればどうという事は無い。

それが逆に悪天候だった場合、一転して全く面白くなくなる。
どれだけ風景が良いと言われている道だって、このアウストラル街道だって、雨が降れば雲が立ち込めて全く見通せなくなるわけです。
顔面はびちゃびちゃに濡れ、いくら雨合羽を着ていてもその内染みてきて体も濡れてきて・・・不快感は増す一方。
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世界一美しい街道と言われているアウストラル街道。
アメリカ大陸縦断の集大成であり、厳しい南米の道を走り抜けてきたサイクリストに対する、いわばご褒美的なルートのはずなのだ。

それがこの大雨。
これがアラスカから約2年掛けてやってきた男に対する仕打ちかよ・・・とどれだけ神を呪った事か。

「私晴れ女(男)なんだよねー、雨男クン可哀そうにぃー」なんて思っているそこのあなた。
いいですか、現代でこそ「晴れ女(男)=善。 雨女(男)=悪。」という風潮がありますが、これが古代ならどうか。
我々日本人は遥か昔より様農耕民族として、農業を生業にして生きて来たわけです。
農業において雨と言うのは必要不可欠なものであり、その年が豊作になるか不作になるかを大きく左右したわけです。
だからこそ、雨を願う祈祷師は大きな権力を持ち、崇められたのです。
逆に日照りはどうかというと、なるほど、これも必要不可欠かもしれませんが、これは行き過ぎれば飢饉を巻き起こしかねない。
必然、そういった飢饉を引き起こしかねない晴れ女(男)達は集落では白い目で見られていたに違いないのです。
要は、あなた方は本来「呪われた血族」なのであり、世が世なら、否、現代社会でも場所によっては迫害されかねないのです。
そこのところ弁えるように。

・・・そんな事を考察くらいにはイラついていたわけです。
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いくつものアップダウンを越え、17時にLa Junta到着。
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この地域の日没時間は21時頃であり、本来ならまだ先へといけるのだけれども、この雨の中でもう走りたくない。
というわけで、ホットシャワーあり、Wifiありのキャンプ場に逃げ込む。

冷えた体を温めないと・・・と早速シャワールームに行ったのだが、冷水のままじゃねぇか・・・。
結局濡れた体をタオルで拭くだけで、持っている服を着こんでこれ以上冷めない様にテントの中で丸まっていた。

ちなみにLa Junta以降もキャンプ場には何回か泊まっているのだが、「ホットシャワーあり」と受付で言われても、一度も使えたことはない。
最近になってようやく「チリ人はシャワーを使い終わった後、律儀にガスの元栓を閉めている」ことを、他の利用者の挙動を観察していて知ったので、次にキャンプ場に着いた時には熱々のシャワーを浴びてやろうと思う。

結局雨はこの日を含めて2日間止まず、この何もないLa Juntaに2泊もする破目になってしまった。
晴れ女(男)さん、至急来てくれませんかね。
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(走行ルート:Santa Lucia南4km→La Junta)

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