チリの日本人宿・汐見荘へ~Vina del Marまで

Llay-Llay~Vina del Mar
1/16~1/18 (606~608days)

1/16
6時半起床。
少し前からそうだったのだがエアマットに遂に穴が空き、起きたら少し空気が抜けているようにはなっていたのだが、この日は見事にペシャンコになっていた。

Vina del Marに着いたらパンク修理をしないと。エアマットの構造は浮き輪やチューブとと一緒なので、パンクと同じ要領で修理ができる。
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自炊することがないため、まだ朝靄が立ち込める早い内から出発できる。
南米の物価が安く、レストラン何かが見つけやすかったコロンビア~ボリビア途中までなら、ストーブ無しのこのスタイルでも楽しく走れただろうと、今なら思う。

物価が高く商店が無いアルゼンチン、チリならそんなこと言ってられないけど。
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ちなみにこの高速道路、自転車は走行不可。
無視して走ってるけど。というかこの道しかないから選択肢がない。
警察も全くノータッチで素通りしていくため、問題はないのだろう。
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この日も高速道路の走行なので、面白いことなど全くない。
フェンス越しに景色を見てもねぇ・・・そもそも全く面白くない風景だし。

そうそう、チリに来て思ったけれども、この国は非常に日本に似ています。
団地があって全く同じ家が100棟くらいずらっと並んでいたりとか、これまで他の南米諸国で見て来たインディヘナの人の民族衣装を全く見なくなり、皆洋服だったりとか、都会には高層ビルが並んでいたりとか。
後、走っていて全く面白くない道とか。

チリ南部にはアウストラル街道という、「世界で最も美しい街道」と言われる道があり、そこを走る事は旅行前から楽しみにしている。
もちろんそういった自転車で走ると最高に楽しい道もあるのだろうが、今のところ「魅力的な国か?」と問われれば「NO」と答える。
他の南米の国が余りにも刺激が強すぎたのもあるが、チリは整備されすぎているというか・・・。

アルゼンチン~チリ国境沿いには面白そうな峠道(サンフランシスコ峠、アグアネグラ峠)がいくつかあったのであり、そういった峠道を避けるルートプランニングを採った私も悪いのだけれども。
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そんなわけで心を極力無にしつつ、92キロ走って13時過ぎにVina del Marに到着。
久しぶりに見る太平洋。ペルー以来、3、4ヶ月ぶりだろうか。
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Mendozaから南下せず、わざわざ国境を越え、チリの首都・Santiagoをスルーしてこの街に来たのには理由がある。
Vina del Marはチリでも有数の港町で、新鮮な魚介類が毎日市場で取引されているという。
それに加え、汐見荘という日本人宿があるのだ。

多くのバックパッカーがこの宿に集まり、刺身、寿司、その他海産物を使った料理で夜な夜な宴会しているという・・・。
日本を発って1年8ヶ月。日本料理に飢えた私には、この噂は余りにも魅力過ぎたのであり、刺身が食えるならたとえ1,000キロの回り道だってしないわけにはいかない。

私が到着した時のも3人のバックパッカーが宿泊していた。

※汐見荘のホームページ
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汐見荘の宿泊客たちは、宿から徒歩で約20分程の市場に行き、魚介類を仕入れてくる。
もちろん私も着いて行って一緒に買い物をしたのだが、漁船が大量の魚を抱えたまま荷揚げされてきて、そのまま横並びになって市場になる風景は、中々他では見ることができない光景だろう。
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そして何より、新鮮度が段違いだった。
他の南米の国でも市場は何度も行ったし、魚市場も行った。
私自身、魚や肉の良し悪しは正直全然知らないけれども、Vinaの市場に揚がってくる魚たちは、そんな私が見ても分かるくらい、艶が違って見えた。
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市場でしこたま買い込んだ後は、汐見荘でサーモンや鯛の刺身、キスの天ぷら、ウニ、アサリ汁にタコ飯等々・・・。
私は料理していないので食べてばかりで申し訳なかったが、宿泊した3泊の間、本当に贅の限りを尽くして楽しんだ。

やっぱり日本人は、肉ではなくて魚を欲する体にできているんでしょうね。
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Vina del Marの後は東にまた戻り、首都・Santiagoへと向かい、パタゴニア地方に向けての準備を整え、南米大陸の終盤戦へと突入していく。

(走行ルート:Llay-Llay→Vina del Mar)

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