再びチリへ~Llay-Llayまで

Las Cuevas~Llay-Llay
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昨晩はテントがぶっ壊れるんじゃないかという程の強風が吹き荒れていた。
実はボリビアのUyuniからテントの入り口ファスナーが壊れており、「このままいっその事ぶっ壊れてくれたら買い替えられるのに」なんて思ってました。
このトンネルは自転車は通行不可で、手前にある料金所でトラックが無料でピックアップしてくれトンネルの向こうまで運んでくれる。
ちなみにトンネルの脇には旧道があり、そちらは自転車で走ることができる。
当初はそちらを走るつもりだったのだが、前日雨でストップされたことで気持ちが萎え、食料も十分ではないためトラックに乗る事にした。
正直にいえば「旧道は8キロで標高800メートル上がるよ」と言われ、ビビったのが一番大きな理由なのだけど。
物の5分でトンネル通過。
トンネルの先には下り坂があり、10分程でイミグレーションに到着。
ここはチリとアルゼンチンの出入国処理が同じ建物で行われている。
このイミグレーションがまたとてつもなく分かりづらく、最初に荷物チェックの列に並んでいたら「先に出入国処理をして」と言われ、窓口に行ったら「ここじゃない」と言われ、次に行った窓口も「ここじゃない」と言われ、次々にたらい回しにされる。
ようやくスタンプをもらえたと思ったら、チリの入国スタンプはあるが、アルゼンチンの出国スタンプは押されていない。
「これ大丈夫なの?」と聞くも、数人いる事務員は苦笑いして「一緒に処理してるから、大丈夫大丈夫」とのこと。
「次はあそこに行けばいいの?」と聞く時に、「Esta?(これ? 英語でいうthis)」と荷物検査所を指さしたのだが、それを聞いた事務員が「Esta?だってよwwwwww」と明らかに馬鹿にして笑い出したため、滅茶苦茶にむかついた。
こういう時、イミグレーションの職員は怒らせると何をされるか分からないため、何も言い返せないのが悔しい。
やはりいくら準先進国といっても、所詮チリも文化レベルは他の南米の国と変わんねぇな、と思ってしまう。
チリは入国に当たって荷物検査が厳しく、バッグは全てX線に通してチェックされる。
私は荷物が多かったためX線チェックはなかったが、全ての鞄を開けられた。
フルーツとチーズは前日に全て食べていたのだが、結構残っていたサラミが没収されてしまった。
とにかく、チリに入国。
イミグレーションを抜けると、谷底まで落ちていく九十九折れがチリ入国祝いとして出迎えてくれる。
私の大好物の風景は、九十九折れを上から見下ろすことであり、ここの九十九折れも中々見事な物だった。
イミグレーションの標高が3,000メートル程であり、そこからどんどんと標高を下げていく毎に緑の量が増えてくる。
ほとんど下り切った頃から集落が現れ始めた。
チリは小さな集落でも綺麗に整っており、前回の入国時にも感じたことだけれども、花が多い。
途中で高速道路の60号線に合流したのだが、この道がまぁ~面白くない。
起伏も無ければ風景も全く良くない。
野宿する場所を探しながら走っていたのだが、高速道路沿いの平原に隠れる場所など無く、フェンスが隙間なく続いていることもあり、中々見つからない。
結局この日走る事115キロ、Llay-Llayという街に到着し、その街の入り口に隠れられる茂みを見つけた。
自転車を茂みに突っ込み、ようやく一安心。
翌日には沿岸沿いの街、Vina del Marに到着できるだろう。
(走行ルート:Las Cuevas→Llay-Llay)