アルゼンチン走行開始~Olacapatoまで

Migracion de Argentina in Paso de Sico~Olacapato
12/17 (576days)
12/17 (576days)
12/17
イミグレーションオフィスの宿舎を一晩使わせてもらい、キッチンまでお借りすることができたので、ここ数日ガソリン節約のために淹れることができなかったコーヒーを2杯も飲み、ゆっくりしてから出発する。
チリの国境を越えてから未舗装路に変わっていたのだが、アルゼンチンのイミグレーションオフィスを後にしても状況が改善されることはない。
初めの20数キロは走りやすかったのだが徐々に道路状況は悪化していき、コルゲーションと深い砂に苦しみながら進んで行く。
それに加え、コーヒーを2杯飲んだのが不味かったのか、胃から込み上げてくる嫌な感覚を覚えながら走ることになってしまった。
周りを囲む景色は砂漠と塩湖のみ。
道は徐々に標高を上げていく上り坂だったのだが、この日40キロ走った所でアルティプラノ(高原地帯)に入った。
空が青い。
私は、アンデス山脈で見るこの青い空が本当に好きで堪らない。
55キロ走り、廃村で一休憩。
アルゼンチンに入国してから、未だに町や、イミグレーションオフィス職員以外の住民を見ていない。
アルゼンチンに入国してから、未だに町や、イミグレーションオフィス職員以外の住民を見ていない。
休憩をしていると、頭上をどんどんと不穏な雲が覆い始め、雷まで鳴り始めた。
時期的に雨季に入り始めているとは思うのだが、南米で雨が降ることなど最近の乾燥地帯での走行からは想像ができず、休憩を打ち切り先を急ぐ。
時期的に雨季に入り始めているとは思うのだが、南米で雨が降ることなど最近の乾燥地帯での走行からは想像ができず、休憩を打ち切り先を急ぐ。
公共施設に見える建物の門を叩き、一晩建物の陰でテントを張らせてもらえるように頼もうとしたら、建物の中に招き入れてくれ、中で寝てもいいと言ってもらえた。
壁に貼られているポスターや、部屋の中の設備を見るにどうやら病院の様だ。
こんな小さな集落にも病院があるとは・・・流石はアルゼンチン。
そしてこの病院に逃げ込んで程なくして、雷を伴った雨が降り出したのであり、間一髪助かった。
この日もキッチンをお借りして自炊することができたのだが、夕食を食べている間に「Saltaに通じる道が土砂崩れで通行止めになっているわよ」という話を聞く。
OlacapatoからSaltaに通じる道は、実質一本しかない。
アルゼンチン通貨を一銭もまだ持っておらず、ATMも両替商もいないここでは、足止めを喰らえない状況なのに・・・。
OlacapatoからSaltaに通じる道は、実質一本しかない。
アルゼンチン通貨を一銭もまだ持っておらず、ATMも両替商もいないここでは、足止めを喰らえない状況なのに・・・。
「まぁ、何とかなるだろう」という根拠のない楽観思考で、病院のフロアーにマットを敷き、眠りに就いた。
(走行ルート:Migracion de Argentina in Paso de Sico→Olacapato)
青空の素晴らしさ、今回の感動です。最高。