終着駅~Laguna Blancaまで・宝石の道10日目

Aguas Calientes~Laguna Blanca
12/9 (568days)

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折角温泉の目の前にテントを張ったのだから、朝風呂に絶対浸かってやろうと目論んでいたのだが・・・。
朝6時には、ツアーの客同士が狭い湯の中でイモ洗い状態になっている。
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もちろん私だけの温泉ではないのは百も承知なのだが、どうせあんた達は前日に泊まったホテルで存分にホッとシャワーを浴びてきたんでしょうが!と僻み根性丸出しで、温泉を睨みつつ朝食を取る。

結局温泉は繁盛しっぱなしで、泣く泣く朝風呂は諦めて出発することにした。

朝風呂でさっぱりしたツアー客を載せた車が、朝風呂を浴びれずに朝から汗かいているサイクリストに砂埃をぶっ掛けながら追い越し、すれ違いしていくのことに全く納得がいかない。

最後の最後でえげつなそうな峠越えがあるのも納得がいかない。
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宝石の道上、走っているサイクリストには久保田さんと濱さん以外に見ていなかったのだが、最終盤のこの日になって初めて見た。
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それも3人も同時に。
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走っていて辛かった宝石の道も、予定ではこの日が最後の走行。翌日にはチリへと入国する。
荷物満載の自転車のタイヤが砂に埋まり、押しても引いても全く動かず、持ち上げて砂地を脱出するといったことが数え切れない程にあった。

そんな過酷な道の上で、同じようなアホ共が、しんどいのが分かり切っているのにこの道を走りたくて世界各地からやって来たアホ共が、今一同に会している。

お互い特に多くの言葉は交わさないのだけれども、目が合えばお互いニヤッとする。
「お互いアホだねぇ」と無言ながら言い合っているような。
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遠くから見たらえげつなそうに見えた峠越えも、案外大したことなかった。
足を付かずに上り坂で自転車に乗れるなんて、今までの行程では考えられなかったことだ。

峠を越えると、Volcán Licancabur(リカンカブール・標高5,916メートル)がドンっと鎮座している。
雪化粧はないけれども、形はスッピンの富士山のようにそっくり。
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峠を終えた後の下りから急に道が悪くなり、深い砂と吹き始めた強い向かい風に苦戦しつつ、Laguna Blancaに到着。
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Laguna Blancaに到着したのが正午過ぎで、ちょうど風もえげつない強さになってきたため廃墟を風除けに昼食を取る。

昼食を終え、Laguna Blancaから進むこと数キロ。
リカンカブールを後ろに背負い、宝石の道最後の湖・Laguna Verdeが現れる。
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ボリビア国境を抜けるまでが宝石の道ではあるのだが、実質この湖が宝石の道のゴールだろう。
この湖を見た時に、「ああ、宝石の道も今日で終わりだな」と、名残惜しさを感じつつ私はそう思った。
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その後はLaguna Blanca沿いに進み、国立公園の管理事務局に到着。ここが公園の出口となる。
その側に石造りのホテルがあり、手持ちのボリビア通貨消費のために贅沢にも投宿する。
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レストランもあるのだが、流石に夕食を食べるだけの手持ちはなかった。
が、調理器具を貸してもらえたので、余った食材を全部投入して自炊できた。
これでキレイさっぱり、ボリビアで行きたかった場所も、お金も行き尽し、使い尽くしすることができた。

さぁ、翌日はついにチリ入国。
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(走行ルート:Aguas Calientes→Laguna Blanca)

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