もうちっとだけ続くんじゃよ~Laguna Hediondaまで・宝石の道8日目

Quetena Chico~Laguna Hedionda
12/7 (566days)

12/7
朝、それぞれに荷物をまとめる日本人サイクリスト達。
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先日Uturuncu山頂付近まではたどり着けなかった久保田さんは、この日キャンプ用品を積み、1泊2日の行程でリベンジするという。

私はたとえ「金払うからもう一度、Uturuncu行ってくれ」と言われても絶対に首を縦に振りたくない。
それを、前回のチャレンジよりも荷物を増やしていくのだから、凄い根性と負けん気だと思う。
ただ、私も同じ立場だったならもう一度挑戦していただろう。
サイクリストとはそんな人種なのだと思う。

無事の登頂と、チリでの再会を願い、久保田さんとはここで別れた。
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 私と濱さんは、再び宝石の道を走破するべく、Quetena Chicoから南へと進路を取った。
しばらくはフラットな道が続き、砂もそこまで深くない。
これが続くようなら大分楽なのだが。
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快晴の中、Uturuncuを横に見ながら進んで行く。
一昨日にはあの山の頂上付近にいたことが信じられない。
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Quetena Chicoを離れても、いくつか民家が点在している。
てっきり廃墟かと思っていたのだが、よく目を凝らして見ると女性が洗濯物を干していたりして驚く。
集落から孤立して、こんな所で生活が成り立つのだろうか。
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宝石の道のように周りが砂漠しかない環境だと、10キロ以上離れていたとしても、これから自分が走らなければならない道が嫌でも見える。

何だか嫌な予感がするんですが。
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やっぱり・・・。
というか、近くで見るとえげつない斜度をしているな、この坂道は。
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曲がりなりにも、コロンビアから始まるアンデス山脈に、もう半年近くも身を投じている私。
かつ、この日の2日前には標高5780メートルにも到達している。
自分で言うのもなんだが、標高4500メートルそこそこの上り坂など、もはや屁のツッパリにもならんですよ!くらいの自信は付いていた。

それがこの様。
この坂道がまたありえない角度で先に延びているのであり、自分の体重を進行方向に目いっぱい掛けても全然進まない。
10メートル進んでは休んで、また少し進んで・・・
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最大瞬間的には、この区間が最も宝石の道でしんどかった。
振り返ると自分が上ってきた道がよく見える。
たった2、3キロ程度の上り坂だったと思うが、優に1時間半はかかったと思う。
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上り切った感が良く出ていて、個人的にお気に入りの一枚。
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クタクタにはなったものの、上り切ったのだから後は下るだけ。
先に見えるのも、ずっと続く下りばかりで、上り坂などどこにも見えない。
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下りしかない。
・・・はずなのに、この道がまた砂が深く、まともに乗れたもんじゃない。
また、私が宝石の道に入ってから最も強いであろう向かい風が吹き荒れ始め、走る気力が急激に失せて来た。
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そんな苦しい状況の中、Laguna Hediondaに到着。
宝石の道突入初日にも同じ名前の湖があったが、ボリビア人はそういう所余り気にしないのだろうか?
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やはりこの湖にも大量のフラミンゴが生息している。
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風はますます強くなり、もはや暴風に近い感じになってきたため、湖の傍にある小屋を風防にしてキャンプをすることに。
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そんな暴風も、夜にはほとんど止んでしまうのだから自然の気まぐれと言うのはつくづく読めないもんだ。
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(走行ルート:Quete Chico→Laguna Hedionda)

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