いざ、宝石の道へ~San Cristobalまで

Uyuni~San Cristobal
11/28 (557days)

11/28
下痢で床に臥せっていた私も、さすがに5泊もすれば回復し、Uyuniの町を出発することにした。
Uyuniに集っていた日本人サイクリストの久保田さんも濱さんも既に出発した後で、私はそれぞれに3日と2日遅れで宝石の道へと向かうことになった。

Uyuniの町を出ると、すぐに何もない砂漠と未舗装路が始まる。
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Uyuniのホテルを出る時、約10日分の食料を積んでこの旅行中でも最重量の自転車を持った際、下腹部がゾワゾワくる感覚を覚えた。

ワクワクする感じなのか、不安からくるものなのかはよく分からないが、とにかく体と心が落ち着かないというか。
こんな感覚はアラスカのアンカレッジに降り立った時以来かもしれない。
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何しろこれから向かう「宝石の道」は、私が南米を走る上で最も楽しみにしていた場所であり、かつその道の悪さから南米でも最難関の道と言われている場所になる。

また、宝石の道のメインルートから少し外れた所、ウトゥルンクという火山の山頂に通じる道は標高5800メートルに到達し、「世界で最も標高の高い道」とされている。

アラスカから今まで走ってきた道は、簡単とは言わないが「自転車旅行」という娯楽の範疇を越えることはなかった。
もちろん上記2つも娯楽の範疇には違いないのだが、私には少し「挑戦」的な意味合いを持って意識の上に圧し掛かってくる。

楽しみなんだけれども、走り切れるのだろうか・・・という感じ。
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Uyuniから30キロは未舗装路ながら快適な道が続き、ほとんどアスファルト舗装と変わらない時速を出すことができたのだが、ここから工事による迂回路に入り、この道がまた酷い。

深砂利にコルゲーション、全くまともに走る事ができない。
宝石の道も砂が深くてまともに漕げないと聞いたので同じ状況なのだろうが、突入前から前哨戦までして同じ苦しみなんてしたくないです、私。
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結局、工事区間が終わる5キロ間、しっかりと苦しめられました。
しかもVila Vilaという、日本人なら誰もが振り向いてしまうであろう名前の村を抜けてからは、向かい風が吹き始めた。

強さは徐々に暴風に近くなり、巻き上げられた砂が嵐となって顔面に容赦なくぶつかってきて、痛みすら覚える。
自転車に乗って顔を上げることすら辛くなり、自転車を押してひたすら下を向きながら押して進む羽目になった。

聞くところによると、宝石の道も昼過ぎには暴風が吹き荒れ、まともに進めなくなるという。
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突入前から苦しみたくないって言ってるのに・・・。
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結局、この日のゴールとなるSan Cristobalまでの30キロくらい、しっかりと苦しめられました。
町の入り口の看板も吹っ飛ぶこの威力。

さぁ、君も空白に文字を当て込みクイズに答え、豪華賞品をGETしよう!
(※正解は「BIEN VENIDOS(ようこそ)」)
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17時にSan Cristobalに到着したのだが、予想に反して立派な教会があり、ビジターセンターまであるツーリスト向きの町だった。
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こういう場所は得てして食事は高い物で、Uyuniで準備した食材節約のためにレストランに入ったのだが、鶏以外具の無いスープが15BS(約240円)と相場の1.5倍も取られた。

というか、この瞬間は滅茶苦茶高いと思ったんだけれども、今この記事を書いてて初めて「240円で高いと思うなんて、ボリビアの田舎ではどんだけ安かったんだ・・・」ということに気付いた。
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この日は警察署に頼んで近くにテントを張らせてもらうことで、何とか落ち着くことができた。
この風の強さなら、宝石の道本編は苦労することになりそうだ・・・。
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(走行ルート:Uyuni→San Cristobal)

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