宝石の道への下準備~Uyuniまで

Salar de Uyuni~Uyuni
11/23~11/27 (552~556days)
11/23~11/27
夕方以降風が吹き荒れるウユニ塩湖も、早朝は無風状態で静寂が360度、全くの無の風景と共に広がっている。
何の遮蔽物もなく、地平線から太陽が昇ってくるのをテントの中で朝食を作りながら覗くことができる場所なんて、広い世界にもほとんどないだろう。
野営場所から出発し、程なくして「塩のホテル」という名前の通り塩でできたホテルが塩湖上に現れる。
値段は分からないけれども、さぞやお高いんでしょう。
塩湖のど真ん中でテントを張る方が何倍も楽しいし、気持ちいいじゃん。・・・と思うのは貧乏人の僻み根性からくる負け惜しみでしょうか。
私はモータースポーツというのには全く興味がないためほとんど知識もないのだが、そんな私でもダカールラリー
という名前だけは流石に知っている。
まさかウユニ塩湖がその舞台になっているとは思ってもいなかった。
ダカールラリーのモニュメントからはガタガタの未舗装路に変わり、塩湖沿いの集落であるColchaniに到着。
ColchaniからはLa Pazから続くメインの幹線道路に合流するのだが、流石にボリビア屈指の観光地であるUyuniに続くだけあって、滅茶苦茶立派な舗装路が続いている。
多分「この幹線道路一本だけを立派に保つ」という、ボリビア政府の精一杯の努力の賜物だろう。
Uyuni以降、チリに入国するまでもう二度と舗装路なんて拝めないだろうし、私も存分に堪能しようと思う。
犬も余りの走りやすさに喜んで5キロくらい並走してきた。
Uyuniには12時前に到着。
Uyuniの町自体は非常に小さい。
ウユニ塩湖で見た大量のジープに乗った観光客を受け入れるには、町の規模が追いついていないように見受けられる。
ウユニ塩湖上の塩のホテルで濱さんと再会し、一緒にペアランしてきていたため、その流れで一緒のホテルに投宿した。
Uyuniにはもう一人、日本人サイクリストの久保田さんが先行して到着していたため、夕食は日本人サイクリスト3人でレストランへ。
このレストラン、牛、リャマ、豚の各種バーベキューを注文できるのだが、なんと簡易サラダバーがあり野菜が食べ放題。
そりゃあ食に関して情けも遠慮もないサイクリスト、それが3人も集まれば店側も堪ったもんじゃないだろう。
ま、遠慮も無くガツガツ食わせてもらいました。
この後はホテルにて酒を片手に日本人サイクリスト3人の座談会が開かれたのだが、ほとんどの会話が漫画か映画に関するものだったような気がする。
更に野菜を食べ過ぎた罰が当たったのか、この後5日間私は重度の下痢に苦しみ、うめき声に喘ぎながら2人の出発をベッドの上から見送ったのだった・・・。
(走行ルート:Salar de Uyuni→Uyuni)