日本文化を堪能しよう~La Paz番外編

La Paz
11/14~11/15 (543~544days)

ワイナポトシから下山した翌日から激しい筋肉痛に襲われ、碌に階段も登れたもんじゃない。
しかし今後の走行に備えてゆっくりしているわけにもいかず、アウトドア用品の買い出し補充やボリビア南部の紙地図の入手などに追われていた。

夕方頃にようやくゆっくりできるようになり、登山前から濱さんと予定していた祝勝会として、2人で日本人レストランへと向かった。
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17時にレストランの前に来たのだが、早すぎたようでまだ開店していない。
ちょうどこのレストランの横に日本文化会館があり、そこには日本語書籍がたくさんあるということは事前に分かっていたため、そちらで暇を潰させてもらおうとお邪魔した。

小さな部屋の中には本棚に並べられた日本語書籍がずらっと並んでいて、日本語に飢えている私の目には壮観なものとして写る。
(※本棚で重複している本は購入することができる。私は3冊購入した。)
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会館では日本人女性の方がスタッフとして働いておられ、お茶とお菓子をごちそうになりながらしばらく談笑していた。
と、その方から「19時から上階にある学校で、ボリビアの人のための日本語授業があるのでそこで講師をしてもらえませんか?」というお話をもらった。

お茶とお菓子をご馳走になったこともあるし、日本語を話せるボリビア人と話すということに興味があったため、私も濱さんも喜んで了承し、授業にお邪魔することにした。
私にとっては、メキシコの高校で講師をして以来2回目だ。あの時は英語での授業だったけれども。

案内された教室には既に15名程の生徒の人が座っており、年齢層は幅広く、職業も高校生から俳優、医者と非常に個性豊かな面子が揃っている。

まず初めに名刺を全生徒からもらいつつ自己紹介をしてもらったのだが、どの生徒さんもかなり堪能な日本語を操っている。
名刺に目を通すと、漢字まで使ってびっしりと自己紹介を書き込んでいる。

共通しているのは、どの生徒さんも「日本が好きだから」「日本に行きたいから」「日本の文化に興味があるから」と日本に対して好意的な印象を持ち、それをモチベーションに勉強しているという旨を名刺に書いていた。

日本に滞在せずして、もう既に日本で正社員として働いても問題なさそうなレベルの日本語を話している。
片やスペイン語圏に1年以上いて、簡単な会話しか交わせない私。
もちろん普段教師をされている方が丁寧に授業されていることに他ならないのだろうが、自分の語学力不足に少し恥ずかしさを覚えつつ、講義を始めた。
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講義といっても質疑応答がメインで、「旅行中に起こったハプニングは?」や「嬉しい瞬間は?」「好きな国は?」といった質問が日本語で次々に飛び出してくる。
それぞれのエピソードを、濱さんと交互に話していく。

濱さんはユーモアを交えて話していくのに対し、私はエピソードを思い出すのに必死で糞真面目に答えていた。
一度、自分の日記でも見直してインプットしなおそうかなぁ・・・と思った。
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後半には逆に私たちの方から日本語でボリビアの文化等について質問をし、答えてもらうという時間をもらうことができた。

私は海外の宗教事情に興味があったため、「ボリビア特有の宗教があれば教えてほしい」と質問した。
色々教えてもらったのだが特に興味深かったのが、ボリビアには「Chapamama(母なる大地)」という土着の神がおり、特別なセレモニーでは乾杯の代わりに、手に持ったビールを大地に数滴垂らしてChapamamaに奉げるという話だった。

あっという間に授業時間の1時間が過ぎ、最後には集合写真を撮って無事講師を務め上げることができた。
生徒さんにも有意義な時間となったことを願いたい。
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授業の後は念願の日本食レストランへ。
私はこの旅行中日本食など食べていなかったため、実に1年半振りの日本食となる。
(※自炊では作っていたけど)

頼んだのはエビフライ定食。
エビフライ自体も美味しいし、何より小鉢の多さに「そういえばこうだったなぁ」と日本文化の細かさを垣間見た。

翌日もまた日本文化会館にお邪魔し、日本語書籍をたらふく読み溜めて翌日からの出発のモチベーションを高めた。
まさかLa Pazでこんなにも日本文化を感じられるとは思ってもいず、少し日本が恋しくもなった・・・のでした。
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