新たな国・ボリビアへ入国~Tiquinaまで

Pomata~Tiquina
11/8 (537days)

11/8
ペルー走行最後の日。
チチカカ湖沿いフラットな道を進んで行く。
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たった30キロを走り、Yunguyoの街に到着。
そしてペルー側のイミグレーションオフィスへ。

まず警察に行って、ツーリストカードにスタンプをもらわなければならないという情報を見た気がするが、一切必要なく30秒でパスポートに出国スタンプをもらって出国完了。
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カナダ、アメリカに次いで長い期間の71日間を過ごしたペルー。
初めて本格的に未舗装路の山岳地帯を走ったペルー。
滅茶苦茶な数の九十九折れを上らされ、下らされたペルー。
旅行中で最も深刻に体調を崩したペルー。

まず思い出すのはしんどい思いをした出来事なのだけれども、もう二度と自転車では走りたくはないのだけれども、とにかく走って面白い国だった。
これはひとえにアンデス山脈ど真ん中を走ったことに他ならない。

沿岸沿いを走ればペルーは簡単に走破できるのだろうけど、わざわざ山岳部を走るルートを取って本当に良かった。
まさに自転車旅行の醍醐味が詰まっていた。
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ゲートをくぐり、ボリビア側のイミグレーションオフィスへ。
こちらは最初滞在日数を30日しかくれず、「自転車で旅行しているからもっと日数をくれない?」と聞くと、30日の文字を消して「90日あげるよ」と言ってくれた。
ウユニ塩湖、宝石の道とタフな道を通るボリビアも、これで余裕を持って滞在できるはず。

(※後日分かったのだが、本来なら30日以上の滞在なら「30日」と記載されたハンコがその分押されるらしい。私のパスポートにはそんなハンコは一切ないため、恐らく30日しか滞在許可がない。ラパスのイミグレーションオフィスで延長手続きを取る必要があるらしい。というか、実際ラパスで30秒で+60日がもらえた。)
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ボリビアにも無事入国でき、まず目指すは国境から8キロ先のCopa Cabana。
ここがボリビア最初の町となる。
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特にその8キロに苦労はなく、眼下にコパカバーナが見えて来た。

入り江にたくさんのボートが停泊している。
なんだろう、金持ちの欧米人の引退後の移住先なのだろうか・・・
こんな光景を南米で見ることになるとは思ってもいなかった。
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実際入ってみると超観光地だった。
教会も宮殿か?と思う程にでかいし。
無数にいる欧米人バックパッカーの中で、アホな奴は許可もなくこちらにカメラを向けて無言でシャッターを押すし。

正直、こっちは野生動物でもオブジェクトでもなんでもないのだから、許可なくカメラを向けるのは止めてほしい。
酷い奴なんかはカメラを向けられたのが分かったから、足早に通りを変えたらその通りまで追っかけてきて背後からシャッター押してたし。
小さい男だなと思われるかもしれないけれども、全く良い気がしない。一声掛けてくれるだけでいいのに。

今度そんな奴がいたら、下半身でも露出してやろうかと思う。
難癖付けてきたら「いや、オシッコしたいだけですけど何か?」と言ってやろう。

いや、よく考えたら自転車旅行者というだけで珍しいのだから、「フル装備の自転車に跨って下半身を露出してオシッコをしているサイクリスト」というのは珍しすぎて、奴らからしたら最高の被写体になるのだろうか・・・・
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気を取り直してレストランに入り、ボリビア初の食事。
ボリビアのご飯は美味しくない、と聞いていたので構えていたのだが、食べてみてむしろ美味しいと思った。

注文した時に「Queso Frito(チーズのフライ)しかない」と言われたため、ペルーよりも選択肢は少ないかもしれないが、味は美味しい。
特にスープの味がトマトベースで、スープに関してはペルーを越えていると思う。
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昼食を食べ終え、Copa Cabanaの街を後にする。
ここからは標高400メートルアップの坂道に突入する。
あっという間に街が一望できる場所まで上る。
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この日は空気が澄んで青空も濁りがなく、広いチチカカ湖でも遠くの方まで見通すことができる。
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天気がいい事と、高い所から見下ろしている事が大きい要素だとは思うのだが、ペルー側で見るよりもボリビア側で見るチチカカ湖の方が一層美しく思う。
とにかく青い。
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坂を上り切ると、湖の向こう側に雪山の山麗が見える。
そして下り坂が始まり、しばらくすると目的地である、船着き場のあるTiquinaの街が見えて来た。
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ペルーからボリビアに入国する際、私のルートだと国境越えは2つ選択肢があった。
一つは私が選んだYungayからの入国。
もう一つはDesaguaderoからの入国。

Desaguaderoからでももちろん入国できるし、ボリビア第一の都市・La Pazに行くにはむしろここから入国した方が距離的には近い。
ただし、ここのボリビアのイミグレーションがあまり評判がよくない。
高額の賄賂を要求されるという情報が旅行者間でも、日本外務省の情報にもある。

Yungay側は悪評は聞かないが、距離が遠くなるのと先の道がチチカカ湖によって寸断されているため、船に乗る必要がある。

船に乗る分には全く問題がないため、Yungay側からの入国を選んだのであり、その船着き場がこのTiquinaの街という訳である。

渡し舟は少し幅広のボートに大きな板を乗せただけの粗末な物であり、それにトラックや乗用車が2台ほど載せられてひっきりなしに湖を行き来している。

私と濱さんも、一人あたり7ボリビアーノを支払って、車や住民に混ざって渡し舟に乗り込んだ。
(1ボリ=17円。約110円。2ボリをチケット売り場で購入したけど、絶対このチケット買わなくてもよかった。船頭に払った5ボリが実際の必要経費だと思う。)
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15分程で対岸の町に到着。
ちなみに対岸の町の名前もTiquinaである。

ボリビアに入ってから安宿の呼称が、それまでのHospedajeからAlojamientoに変わった。
一人頭25ボリ(約350円)と、ペルーよりも更に物価が安くなった印象を受ける。

また、ボリビアの人々はあまり「チーノ(中国人)」や「グリンゴ(よそ者・外国人)」とは言わず、柔らかい笑顔で接してくれる人が多いように感じる。
まだ初日のため何とも言えないが、ボリビアはすぐに好きになれそうな国だ。
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(走行ルート:Pomata→Tiquina)

コメント

  1. プーノの街やボリビアへの国境越え、私もバスで行きましたが、すごく好きな風景でした。懐かしい。チチカカ湖もすごく綺麗で、また行きたいなぁ〜と思いました。とうとうボリビアですね、ウユニ塩湖の投稿楽しみにしてます。

  2. 素晴らしい。ナツカシイ。最高。ペルー時に比較し、投稿少なし。チョイ・不安でした。今後も元気な投稿期待です。有難う御座います。

  3. 中々頂いたコメントにお返しできず、申し訳ございません。
    ボリビアはインターネット環境がペルーに比べて余りよくないことと、登山などでバタバタしてなかなか更新しておりませんでした。
    今現在ウユニですが、明日以降2週間ほどはインターネットがないためまた開店休業状態になりますが、よろしくお願い致します。
    > 素晴らしい。ナツカシイ。最高。ペルー時に比較し、投稿少なし。チョイ・不安でした。今後も元気な投稿期待です。有難う御座います。

  4. ボリビア側から見るチチカカ湖は素晴らしかったです。湖部門では上位に食い込みますね。
    今現在ウユニに滞在しておりますが、明日出発予定であり、ウユニ塩湖までのブログ更新ができるがどうか・・・。
    ウユニ以降2週間はインターネット環境がないため、開店休業状態になると思いますが、楽しみにお待ちくださいませ。
    > プーノの街やボリビアへの国境越え、私もバスで行きましたが、すごく好きな風景でした。懐かしい。チチカカ湖もすごく綺麗で、また行きたいなぁ〜と思いました。とうとうボリビアですね、ウユニ塩湖の投稿楽しみにしてます。

kotoh360@yahoo.co.jp へ返信する コメントをキャンセル

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