クスコ脱出~Combapataまで

Cusco~Combapata
11/2 (531days)

11/2
6泊したCuscoのCasa de Ciclistaを出発する。
観光もほとんどせずに買い物と自炊しかしてなかったけれども、満足度が高かったのはやはり食べたい物をたらふく食べたからだろうか。
やはり三大欲求の一つに数えられる食欲というのは心に与える影響が大きい。

濱さんも同じ日に出発なのだが、私の方が先に出発したため別々の走行となった。

大都市の割に交通量も少なく、余りストレスを感じることもなくCuscoの郊外に出ることができた。
道沿いには中南米には珍しく鉄道の線路が通っている。
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Cuscoの標高は3200メートル。
私の持っている地図では、これから最高標高4470メートルの峠を越えなければならないと記されている。
その通りで、Cuscoから25キロ程までは下り坂だったのが、以降は上り坂が多くなりひっきりなしにアップダウンが続くようになった。
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Cusco以降、正直ペルーに関する情報はほとんど持ちあわせていなかったのだが、綺麗な湖があったりと、意外と景色がいい。
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というか、この線路稼働してたのか。
中南米における線路というのは完全に過去の遺物で、後50年もすれば遺跡にでもなると思っていた。
どうも貨物列車ではなく、観光用らしく連結されているのは客室ばかりでしかも全然客は乗っていなかったけれども。
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Cuscoから65キロ程走った所、Ttioというどう発音していいか分からない集落に到着した頃に雷がなり始めたかと思えばあっという間に雨が降り出してきた。
11月1日は死者の日というのがメキシコ辺りでは有名な祝日となっているが、ペルーでも似たような文化があるらしい。
この日も通過する集落のほとんどの商店とレストランは営業しておらず、テントを張ってそこに屋台の様な感じで食べ物が振舞われている。
雨が降り出したタイミングが良く、私もテントに入って雨宿りついでにTrucha Frito(魚のフライ)を頼んで昼食休憩とした。
村人全員が家の外に出て祝日を過ごしていたのだろう、教会前にあったテントはあっという間に人で溢れかえる様になった。
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1時間程休憩した所でようやく雨は上がったが、雲は以前頭上に色濃く立ち込めている。
しかしこの集落でいつまでも停滞していても埒が明かないし、翌日以降に到着したい場所がある。
その場所との距離をできるだけ縮めておきたいため、意を決してテントを出て出発する。

いつ崩れるか分からない空のため、できるだけ急ぎたいのに地味にアップダウンが多く、中々スピードに乗り切れない。
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集落はいくつかあるのだが、件の祝日の影響だろうか、偶に通過する集落の宿はどこも扉が重く閉ざされている。
夕方頃になるとその状況に焦りはじめ、野宿場所を探しながら走るのだが民家がほとんど途切れずに続いているため難しい。
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陽は完全に落ち、普段は絶対にしないナイトランを敢行。
110キロ走り、ようやく大きめの集落のCombapataに到着。
中央広場近くの宿が開いていたため、そこに投宿。
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流石に110キロも走るとクタクタで、安いレストランを探す気力もなく高そうな店に入った。
実際には、こんな旅行客が絶対に来ない小さな集落で高い価格設定などされてなく、妥当な価格設定だったけれども。

レストランから戻ると部屋の鍵が開かず、「窓から侵入してね」と平然と言い切る女将に「あぁ、そういえばここはペルーだったな」と思い出さされた。
英語と人に溢れるCuscoに長く滞在しすぎたためか、どうも感覚が狂ってるなぁ。
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(走行ルート:Cusco→Combapata)

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